研究課題/領域番号 |
15017276
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
塩沢 由典 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (00109076)
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研究分担者 |
谷口 和久 大阪産業大学, 経済学部, 教授 (80268242)
中島 義裕 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (40336798)
村上 晴美 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (40305644)
佐藤 浩 防衛大学校, 情報工学科, 助手
小野 功 徳島大学, 工学部, 助教授 (00304551)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2003年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | エージェント・ベースド・シミュレーション / 人工市場 / U-Mart / 制度設計 / マーケット・マイクロ・ストラクチャ / 経済物理学 / 複雑系経済学 / 共通テストベッド |
研究概要 |
マシン・エージェントとヒューマン・エージェントが同時に参加できる人工先物市場U-Martシステムを用いて、制度設計や制度による市場の間接制御法を確立する事を目的に研究活動を行っている。マシン・エージェントやヒューマン・エージェントを公募して公開実験を開催した。国際大会UMIE2003にはマシン・エージェントが18対参加し、国際会議NAACSOS2003で大会報告及び研究報告を行った。また、マシン・エージェントとヒューマン・エージェントの両方を募集した国内大会U-Mart2003には10体のマシン・エージェントと18人のヒューマン・エージェントが参加し、国際会議ISAGA2003で大会及び研究成果を報告した。これらの大会の実験データを分析し、外部環境(価格時系列)や内部状態(参加エージェントの組成)が市場に与える影響を評価した。昨年の公開実験ではエージェントの組成が異なっても順位の間に相関が見られたが、今年は相関が見られなくなった。また、利用した現物価格の時系列が順位に与える影響に関しても、昨年は上昇/下降というトレンドの方向性が重要な役割を果たしたのに対し、今回の実験ではトレンド変化を捉えられるかどうかがポイントになった。他にもヒューマン・エージェントの行動に関する特徴的な性質を抽出した研究や、学習がすすむにつれて利用する情報や投資方法が異なる事を明らかにした研究なども行われた。これらの研究を促進し、具体的な制度変更の影響を調べるために新システムを構築した。 制度に関する研究を行う為には、外部環境の整備、内部状態のコントロール、分析方法の確立が必要であるが今年度までの研究で、それらの基礎研究及び基礎データの収集がほぼ完成した。これらの成果を踏まえ2003年末よりマーケット・メーカーに関する本格的な研究が始まっており、基礎モデルの作成と有効性のチェックが進められている。2004年夏を目処にその研究報告を行う予定である。
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