情報技術導入におけるビジネスシステム構築プロセスの理論化

• 研究課題/領域番号: 15017282
• 研究種目: 特定領域研究
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 理工系
• 研究機関: 関西大学
• 研究代表者: 矢田 勝俊 関西大学, 商学部, 助教授 (00298811)
• 研究分担者: 加藤 直樹 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40145826)
• 研究期間 (年度): 2003
• 研究課題ステータス: 完了 (2003年度)
• 配分額: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円); 2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
• キーワード: 情報技術 / ビジネスシステム / データマイニング / システムアーキテクチャ / 経営戦略

研究概要

本研究は,基礎技術の開発,システムアーキテクチャ,データからの知識発見,それに基づいたビジネスアプリケーションの開発,ビジネスシステムの構築,そしてその実践による効果検証という,情報技術導入におけるビジネスシステム構築プロセスの包括的理論を構築することを目的としている.
本年度までに,我々はこれらの理論面の検討を行うことができた.その内容は相互に関連する3つの領域に分けることができる.第1にビジネスで利用されるアプリケーションの開発である.本年度はMUSASHIをベースにしたCRMシステムを開発し,企業データの解析実験を行った.第2はそれらを支える基礎技術の開発であり,オープンソースプラットフォームMUSASHIを公開し,多くの企業が参加する日本MUSASHIユーザー会を中心に普及を進めている.第3の領域はビジネス応用のためのビジネスシステム構築プロセスの理論化の問題である.経営資源論に依拠し,組織能力の概念からこれらのプロセスの理論化を行った。
本年度はこれらの理論部分の検討を研究書としてまとめることができ,『データマイニングと組織能力』として出版することができた.今後,これらの理論モデルに基づいたシステム導入を進め,実践による検証を行う予定である.

研究成果

• [文献書誌] K.Yada: "Knowledge Discovery Process from Sales Data"2003 IRMA International Conference. 161-187 (2003)
• [文献書誌] T.Araki, S.Hamada, N.Matsumura, S.Niwase, Y.Ohsawa, K.Yada: "Chance Discovery from Consumer Research Using KeyGraph"A Full-day Workshop in HCI International 2003. 45-54 (2003)
• [文献書誌] N.Katoh, K.Yada, Y.Hamuro: "Business Application for Sales Transaction Data by Using Genome Analysis Technology"6th International Conference of Discovery Science 2003. 208-219 (2003)
• [文献書誌] K.Yada, Y.Hamuro, N.Katoh, T.Washio, I.Fusamoto, D.Fujishima, T.Ikeda: "Data Mining Oriented CRM Systems Based on MUSASHI : C-MUSASHI"Second International Workshop on Active Mining. 52-61 (2003)
• [文献書誌] Y.Hamuro, N.Katoh, E.H.Ip, S.L.Cheung, K.Yada: "Combining Information Fusion with String Pattern Analysis : A New Method for Predicting Future Purchase Behavior"V.Torra(ed.) : Information Fusion in Data Mining, Studies in Fuzziness and Soft Computing. Vol. 123. 161-187 (2003)
• [文献書誌] 矢田勝俊: "データマイニングと組織能力"多賀出版. 248 (2004)