研究概要 |
電子商取引のあらゆる形態を統合的に扱うための手段として電子的価値の交換性に着目し、統一的なプラットフォーム上で複数の電子的地域通貨,電子的ポイント類を交換する仕組みを検討した.環境問題への具体的あてはめ例として、ハイブリッド自動車の利用によって削減されたCO2量を走行距離数に応じて電子ポイント化し、航空マイルポイントと交換するためのプラットフォームを提案し、間接的な環境寄与を促進する情報プラットフォームの構想を示した。 2003年12月にアメリカ合衆国ハワイ大学で開催された全米科学財団(NSF)と日本学術振興会(JSPS)ならびにNSF中国(NSFC)の三学術団体の共催による三極国際会議"Trilateral Seminar on Science, Technology, the Internet and Society : Rationale and Objectives"にInformal Session IIIAのディスカッションリーダーとして参加し,Social Aspects of Information and Communication Technologiesなどのテーマについて各国の情報浸透度に応じた政策のあり方を議論した。 2004年1月に東京にて開催された国際会議SAINT2004"において,フランスのInstitut Nat.des TelecommunicationsのJean-Michel Sahut教授らとの共同でWorkshop 1:E-businessをオーガナイズし,Technologies and Law Enforcement about Electronic Payment Systemsなど4つのセッションにおいて国際比較議論を行った. ネットワークセキュリティに関する法律や制度などの専門的知識を主に大学の管理者向けに発信するためのプラットフォームとして、情報社会制度ブログのサイトを試験的に構築した。ネットワーク管理者が法制度に応じてどのような対応をとるべきかを示すほか、ボトムアップ型の問題抽出によって法情報制度の改善すべき点を明らかにし、技術と社会の変化に即応した情報法制度を構築することを目的に運用を始めた。
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