研究課題/領域番号 |
15019008
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小柳 義夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80215417)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2003年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | HIV / レンチウイルスベクター / エイズ / cDNAライブラリ / siRNA / CPE / CXCR4 / CD14 |
研究概要 |
HIVそのものを改良したレンチウイルスベクターはヒトTリンパ球へ遺伝子導入効率が優れている。このベクターを用いてHIVの増殖を抑制する遺伝子治療法を確立することを目的とした。今年度の成果はHIVのコレセプター分子であるCXCR4のmRNA発現を切断する小分子RNAであるsmall interfering RNA(siRNA)を発現するウイルスベクターを開発し、このベクターの導入により、HIVの感染を抑制できるようになったことである。さらに、ラムダファージインテグレースを利用した部位特異的組換え反応が可能なレンチウイルスベクター系を開発し、これを利用して効率よくcDNAライブラリを発現するレンチウィルスベクター実験系を確立した。そして、HIV感染よる細胞障害性を抑制する遺伝子の同定を試み、ヒト白血球cDNAライブラリよりCD14がその細胞障害性を強力に抑制することがわかった。今回のsiRNA発現レンチウイルスベクター、ならびに、cDNAライブラリ発現レンチウイルスベクターはいずれも新規のベクター系であり、さらに強力なHIVへの抑制活性を示す遺伝子導入系への改良が期待できる。また、レンチウイルスベクターは血液幹細胞を含んだ種々の細胞に遺伝子導入が可能であり、新規遺伝子治療法として期待されている。さらに、他の分子のsiRNAならびにCD14以外のHIV増殖性ならびに細胞障害性の長期的に抑制する遺伝子分離同定をめざしている。
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