研究課題/領域番号 |
15019013
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
池 康嘉 群馬大学, 医学部, 教授 (60125820)
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研究分担者 |
富田 治芳 群馬大学, 医学部, 講師 (70282390)
藤本 修平 群馬大学, 医学部, 講師 (90241869)
谷本 弘一 群馬大学, 医学部, 助教授 (40188389)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2003年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 感染症 / 細菌 / 腸球菌 / E.faecium / 遺伝学 / バンコマイシン耐性腸球菌 / 接合伝達性プラスミド |
研究概要 |
ゲンタマイシシ耐性プラスミドpMG1(Gm^r65kb)は、グラム陽性菌のE.faeciumで初めて発見された、液体培地中で高頻度に接合伝達するプラスミドである。pMG1(65kb)の接合伝達機構の分子遺伝学的研究により、供与菌と授与菌の安定を接合に必要な、pMG1に特異的な遺伝子traAを同定した(J.Bacteriol.184:5800-5804(2002))。米国の臨床分離VREの700株を調べ、その約50%の株はpMG1型ゲンタマイシン耐性プラスミドを保持していた(J.Clin.Microb.40:3326-33(2002))。このことから、pMG1型プラスミドはVREを含めE.faeciumに一般的に存在することが解った。さらに、日本の臨床分離E.faecium VREの中に、液体培地中で高頻度に接合伝達するバンコマイシン耐性プラスミドを発見、制限酵素地図の異なる3種類(64〜67kb)を分離した。このプラスミドは、これまで解析してきたE.faeciumの高頻度接合伝達性ゲンタマイシン耐性プラスミドpMG1(65kb)と非常に高い(90%以上)相同性があり、不和合性が一致した。さらにpMG1型プラスミドに特異的なtraA遺伝子を保持していた。このことは、グラム陽性菌のE.faeciumにはpMG1型プラスミドが特異的に存在し、これらのプラスミドはゲンタマイシン耐性のみならず、バンコマイシン耐性等の各種薬剤耐性をE.faeciumに急速に拡散される役割をしていることが示唆される。これらの結果はJ.Bacteriol.185:7024-8(2003).に報告した。
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