研究課題/領域番号 |
15019015
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
北川 元生 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (40262026)
|
研究分担者 |
張ヶ谷 健一 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40101894)
|
研究期間 (年度) |
2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2003年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
|
キーワード | EBウイルス / EBNA2 / Notchシグナル伝達系 / Mastermind / RBP-J / バーキットリンパ腫 / LCL |
研究概要 |
われわれはEBNA2、RBP-Jの発現ベクターをhMastemind (Mam)-1、hMam-2、hMam-3いずれかのベクターとともにHEK293T細胞にtransfectionすると、Notch細胞内ドメイン/RBP-J/Mamの複合体に類似したEBNA2/RBP-J/Mamの三量体とかんがえられる複合体が形成され、EBNA2の標的プロモーター配列に結合することを見いだした。この複合体の形成には、MamにおいてN端に位置する塩基性ドメインの存在が必要にして十分であるという、Notch細胞内ドメイン/RBP-J/Mamの複合体の場合と同様の結果が得られた。さらにわれわれはEBNA2陽性のバーキットリンパ腫細胞株とEBウイルスの感染により不死化したBリンパ球株(lymphoblastoid cell line;LCL)の抽出液中にも上記のEBNA2/RBP-J/Mam複合体様の活性を見いだしている。この活性は抗EBNA2抗体によりsupershiftすることからEBNA2を含んでいると考えられるが、さらにこの抗EBNA2抗体で免疫沈降し、すでに作出した3種のhMamに対する特異抗体でwestern blot解析を行った結果、LCLではhMam-1とhMam-2が、またバーキットリンパ腫細胞株ではhMam-2が特異的に共沈することを見いだしている。 COS7細胞1とおいて、EBNA2は宿主由来の標的プロモーター(Hesl)を転写活性化するが、hMam-1の発現はこれをさらに増強させること、対照的にhMam-2、hMam-3は活性化の増強をせず、条件によっては抑制するこどを見いだしている。このMamのEBNA2に対する効果は、Notch細胞内ドメインに対するものとはまったく異なっている。現在さらに複合体へのMamの参加の意義について検討している。
|