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コレラ菌の環境応答に対するべん毛運動と走化性の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15019039
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関名古屋大学

研究代表者

本間 道夫  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50209342)

研究分担者 薬師 寿治  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30324388)
川岸 郁郎  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80234037)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2003年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワード走化性 / コレラ菌 / シグナル伝達 / べん毛 / レセプター
研究概要

コレラ菌は宿主体動物体内外での多様な環境中で生存するために、様々な刺激を認識し、それに対して適切な応答を行っている。コレラ菌の野生株にメチル化酵素CheR2を過剰発現して方向転換頻度の高い株とし、セリンまたはアラニンの走化性応答を調べた。次に、コレラ菌がこれらの化学物質の入ったcapillary内に誘引されるかどうか調べ、セリン、アラニン、システインを誘引物質と同定した。さらに胆汁が誘引作用を示したため、誘引物質の特定を検討している。一方、フェノールが忌避物質であることを示した。さらに、これらの物質を認識するレセプターについての研究を、大腸菌のタンパク質45種の遺伝子をクローン化し進めている。一方、コレラ菌の走化性相同遺伝子(che)群のうち、走化性への関与が考えられている領域IIについて、5つのcheY遺伝子をクローン化しその機能を調べた。結果、II領域のCheY3のみが大腸菌やコレラ菌の鞭毛回転を逆転させ、CheY3の野生型よりD16K変異体がより多くのタンブルを誘発していた。そこで、鞭毛回転方向制御にはII領域に存在するCheY3のみが関与すると結論した。続いて、IやIII領域のCheYの相互作用蛋白質を検索した。C末端にFLAGタグを付与したcheYホモログのconstitutive active変異体をコレラ菌に発現、精製し、その精製液をSDS-PAGEにかけた。CheYホモログと同時に精製されるタンパク質を検出し、その内すすぎ液には含まれない3種のタンパク質について、N末端の配列を決定した。その結果、HSP60、アクチンホモログであるMreB、toxin co-regulated pilusを構成するTcpAが同定された。現在、これらのタンパク質のCheY1との相互作用を確認し、他の共精製タンパク質についての同定を検討中である。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fukuoka, H., Homma, M., Ichihara, S.: "Flagellum-independent Trail Formation of Escherichia coli on Semi-solid Agar."Biosci.Biotechnol.Biochem.. 67(8). 1802-1802 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Harshey, RM., Kawagishi, I., Maddock, J., Kenney, LJ.: "Function, diversity, and evolution of signal transduction in prokaryotes."Developmental Cell. 4. 459-465 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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