研究課題/領域番号 |
15019065
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
石田 靖雅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (10221756)
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研究分担者 |
松田 永照 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (00335481)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2003年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ジーントラップDNA / DNAアレイ / マウス / ES細胞 / ノックアウト / 感染症 / 宿主応答 / 樹状細胞 |
研究概要 |
本研究では、新しいゲノム科学の手法をマウス樹状細胞の研究に応用することにより、感染宿主の免疫応答を分子遺伝学的に解析している。本年度は、マウスのES細胞RETジーントラップ・ベクター(改良型poly Aトラップ方式を採用)を利用してランダムなジーントラップを行い、これまでに約2000個のES細胞コロニーをピックアップした。それぞれのES細胞クローンからRNAを抽出し、3'RACE法によりトラップされた遺伝子のcDNA断片を増幅したあと、その塩基配列を決定した。その情報に基づき、それぞれの遺伝子に特異的なPCRプライマーを合成し、さらに高純度のcDNA断片を増幅し、DNAアレイを作製した。このアレイを用いたスクリーニングにおいて、マウスの脳で持異的に発現する新規遺伝子を見出し、その遺伝子がトラップされたES細胞クローンを用いることにより、直ちにその新規遣伝子に関するノックアウト・マウスを作製した。このことは、ランダムなジーントラップに基づいたDNAアレイを用いることにより、遺伝子の発現パターンのみを指標にして(その塩基配列には依存せず)全く新規の遺伝子群を同定し、直ちにそれらをマウスの個体レベルでノックアウトすることが可能である、ということを証明している(Matsuda, E.et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101,4170-4174,2004)。上記のDNAアレイを用い、現在、異なった分化段階にあるマウス樹状細胞で特異的に発現されている遺伝子群を同定中である。これとは別に、我々のジーントラップES細胞ストックの中にマウスのGelectin-7およびInterleukin-17D遺伝子がトラップされたクローンが発見されたため、それらを用いてノックアウト・マウスを作製中である。
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