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自己免疫および真菌感染の成立機構の両者に働く遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15019070
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関徳島大学

研究代表者

松本 満  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (60221595)

研究分担者 黒田 範行  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50359915)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2003年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
キーワードAIRE / 自己免疫疾患 / 胸腺 / PHD / ユビキチン
研究概要

AIRE (autoimmune regulator)は遺伝性の自己免疫疾患APECEDの原因過伝子である。AIREは胸腺髄質上皮細胞に強く発現していることから、自己寛容の成立過程に重要な役割をはたすと考えられるが、そのメカニズムについては不明な点が多い。本研究ではAIREが2つのPHDドメインをもつことに着目し、E3 ligaseとしてのAIREの機能を解析した。すなわち、AIREの2つのPHD fingerドメイン(PHD1およびPHD2)についてGST融合蛋白を作製し、in vitro ubiquitylation assayを行った。その結果、N末側のPHDドメイン(PHD1)がE3 ligase活性をもつことが明らかになった。PHD1によるAIREのE3 ligase活性は、バキュロウィルス発現系を用いて作製したAIRE全長蛋白でも確認した。次いでAIREのE3 ligase活性とAPECED発症との関連を検討する目的で、APECED症例で報告されているPHD1 missense mutant (C311YおよびP326Q)を作製し、in vitro ubiquitylation assayを行ったところ、これらのdisease mutantでは野生型AIREと比較しE3 ligase活性が著明に減弱していた。これい対して、PHD1 disease mutantのGal4-binding assayによる転写活性化能は野生型と差異を認めなかった。Disease mutantであるC311YおよびP326QでE3 ligase活性が減弱していることから、AIREのE3 ligase活性が自己寛容の成立過程に重要な役割をはたしていることが示唆され、今後はAIREによってユビキチン化される基質の同定が重要な課題と思われる。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Minami A, et al.: "Increased insulin sensitivity and hypoinsulinemia in APS knockout mice."Diabetes. 52. 2657-2665 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Uchida D, et al.: "AIRE functions as an E3 ubiquitin ligase."Journal of Experimental Medicine. 199. 167-172 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kajiura F, et al.: "NF-κB-inducing kinaseestablishes self-tolerance in a thymic stroma dependent manner."Journal of Immunology. 172. 2067-2075 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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