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HIV-1ウイルスRNA安定化宿主システムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15019105
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

中島 利博  聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (90260752)

研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワードエピジェネティクス / DNAメチル化 / 遺伝子発現制御 / RNAヘリケースA / MBD2 / HIV / LTRプロモーター / TAR
研究概要

細胞に感染し宿主ゲノムに組み込まれたHIVの遺伝子はLTRプ白モーターによって発現を調節されている。宿主に組み込まれたHIV遺伝子は潜伏期にはLTRプロモーターがメチル化により発現が抑制され、顕在期には脱メチル化により活性化されることが明らかにされている。転写されたウイルスmRNAの5'端に存在するTARは高次構造を有し、TAR結合因子が転写調節に関与している。我々はCBPにPol IIをリクルートしCREB依存的な転写を活性化することが知られているRHAがTARに結合し、HIVの遺伝子発現に非常に重要な役割を果たしていることを報告した。
我々はCREBを介した転写系においてHDACを含む転写抑制複合体の構成因子であるメチル化DNA結合因子MBD2がRHAと結合して転写を活性化し、メチル化されたCREは転写を抑制することから、MBD2がRHAまたはHDACというように結合因子によってプロモーターの転写の活性化と抑制を制御しうるのではないかという仮説を提唱した。そこでRHA/MBD2複合体がCREだけでなくHIVのLTRプロモーターにおいてもDNAメチル化依存的な転写制御に関与していると考え検討を行った。その結果CREと同様にMBD2はRHAと協調的に脱メチル化されたLTRプロモーターの転写を活性化し、メチル化されたLTRプロモーターの転写を抑制した。このことからHIV遺伝子のRHA/MBD2複合体を介したエピジェネティックな転写制御の可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fujita T., et al.: "Antithetic effects of MBD2a on gene regulation"Molecular and Cellular Biology. 23. 2645-2657 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Aratani. et al.: "Aromatic residues are required for RNA helicase A mediated transactivation."Int.J.Mol.Med.. 12. 175-180 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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