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免疫応答を支えるB細胞シグナル分子機序

研究課題

研究課題/領域番号 15019110
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関関西医科大学

研究代表者

黒崎 知博  関西医科大学, 医学部, 教授 (50178125)

研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2003年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワードPLC-γ2 / BLC / BAFFレセプター / シグナル伝達 / B細胞分化 / 抗体反応
研究概要

申請者らが樹立してきたPLC-γ2欠損マウス(Hashimoto et al.J.Immunol.,165,1738-1742,2000)は、著しいTI-II応答性の低下を示しており、このシグナル分子がB細胞の成熟、または、成熟役抗体産生細胞への分化障害が生じていることを強く示唆している。本年度は、PLC-γ2がB細胞の最終成熟過程に必須の役割を担っているかどうか。担っているとしたら、どのようなメカニズムで関与しているかを明らかにした。
Rag欠損マウスでは、リンパ球以外の組織が野生型の遺伝背景なので、PLC-γ2欠損マウスより調整した骨髄細胞をadoptive transferすることにより、PLC-γ2欠損マウスのphenotypeがリンパ球及びリンパ球以外の組織の異常かを明らかにすることができる。その結果、B細胞自身がPLC-γ2欠損することにより、最終分化異常が生じていることを明らかにすることができた。
また、B細胞の最終分化に寄与している細胞表面のレセプターとしては、BCRとBAFFレセプターがあるが、PLC-γ2が両方のレセプターのシグナル伝達共に関与していること。又、これら両方のレセプターのシグナル共にB細胞の最終分化及び外来性抗原に対する反応に必須であることを明らかにした。
BAFFレセプター刺激、またはBCR刺激と異なり、PLC-γ2酵素活性の指標であるIP3及びカルシウムの上昇は見られない。したがって、PLC-γ2はBAFFレセプターシグナルに酵素活性というよりは、むしろ酵素活性非依存性のアダプター活性として関与していることが強く示唆される。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kurosaki, T.: "Checks and balances on developing B cells."Nat.Immunol.. 4. 13-15 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Hikida, M., Johmura, S., Hashimoto, A., Takezaki, M., Kurosaki, T.: "Coupling between B cell receptor and phospholipase C-γ2 is essential for mature B cell development."J.Exp.Med.. 198. 581-589 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Oh-hora, M., Johmura, S., Hashimoto, A., Hikida, M., Kurosaki, T.: "Requirement for Ras Guanine Nucleotide Releasing Protein 3 in coupling PLC-γ2 to Ras in B cell receptor signaling."J.EXD.Med. 198. 1841-1851 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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