研究課題/領域番号 |
15020102
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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研究分担者 |
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助教授 (30319008)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 理数系教科 / 学習教材 / バーチャル化 / 理科嫌い / 調査研究 / デジタル教材 / 教育実践 / e-Learning / 理数系教化 / 理数嫌い / インタビュー |
研究概要 |
本研究は、理数系教育における学習教材のバーチャル化と理数嫌いとの関係について調査を行ってきた。具体的には、バーチャル教材などのIT教材を活用した授業が、黒板のみを活用した日ごろの授業と比較して、どれだけ、1)授業に参加した気持ちになったか(以下、参加度)、2)分かりやすかったか(以下、理解度)、3)楽しかったか(以下、満足度)、の3項目についてアンケート調査を行った。さらに、IT教材をa)教師が活用した場合、b)代表生徒が活用した場合の2パターンについて、比較検討した。その結果、バーチャル教材などのIT教材を活用した授業が、黒板のみを活用した日ごろの授業と比較して参加度・理解度・満足度が高いことが分かった。 また、平成14年度に実施したITを活用した小学校の理科の授業についてのインタビュー結果をから、インターネットを通じて、授業のビデオが見られたり、電子掲示板で理科に関する質問ができたりする、小学校理科e-Learningシステム「理科ネット」を開発した。「理科ネット」を1学期間運用した後、アンケート調査などによる「理科ネット」の評価を行った。結果、「授業で配ったプリントをインターネットから手に入れられることは、授業を休んだ人にとって役に立つ」、「授業を休んだとき、理科ネットを使って、休んだときの授業を確かめたい」の質問項目について、どの学年も平均値が高いことから、ビデオや配布物などで授業を再確認できることなどが有効であることが分かった。加えて、電子掲示板で先生に理科に関する質問ができることが、児童の高い支持を得ていることが分かった。 今後の課題として、1)「理科ネット」と学習効果の関係、2)「理科ネット」の利用時間、利用回数などのログ分析、3)理科嫌いの児童と「理科ネット」の役割について追究し、小学校理科におけるe-Learningの効果について研究していくことが求められる。
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