研究概要 |
科学が好きで,注意深く観察したり,あれこれ工夫したり,粘り強く考えようとする子ども達を育てたい。その目的を達成するため,子どもがどこへでも気軽に携行でき,「小さな発見・発明」をしたと思ったら,その内容をフィールドノートにメモ書きする感覚で記録でき,それを先生や友達やその他の人々に即座に公開して評価してもらうこともできるモバイル学習システム「スタディノート・ポケット」を開発した。 実効性の高いシステムを開発するため、本研究では開発に加えて研究協力校でフィージビリティスタディも行う。本年度は次のことを行った。 1.システム開発 次のことを行い,フィージビリティスタディを開始する上で必要な基本機能を備えたシステムを完成させた。 (1)気づきや工夫,問い,アイデアなどを簡単に記録・閲覧できるPDA用プログラム (2)(1)で作成した情報をグループウェアへ転送できるPDA用プログラム (3)(2)で転送された情報をグループウェア側で受信して処理するプログラム (4)トークンの管理機能を備えた電子掲示板プログラム 2.フィージビリティスタディ 茨城県全域の小中学校で展開されている共同学習の実践組織(いばらきコンピュータ活用教育ネットワーク)の研修会に参加し,開発中のシステムを先生方に見てもらった。そして,そこで得た声や要望,反応をシステム開発へ反映させた。しかし,システム開発が遅れたため,開発したシステムを研究協力校で授業の中で使ってもらうことまではできなかった。そこで,平成15年度に行った予備的な試行を引き続き継続してもらい,PDAを利用することでどのような授業展開が可能か先生方に検討してもらった。また,そこで得た経験をシステムの仕様を決定する際に反映させていくようにした。
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