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デジタル教材の内省的学習を促進するノートパッド開発と教材での動的情報の利用指針

研究課題

研究課題/領域番号 15020224
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関電気通信大学

研究代表者

田野 俊一  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (50282918)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード教育 / マルチメディア / インタラクティブ / アノテーション / 内省 / 認知心理 / 学習 / 手書き
研究概要

最近のデジタル教材による学習では理解度が思ったほど上がらない。そこで,本研究では,学習者の思考を阻害しないデジタル教材学習用のDigitalノートパッドの実現を最終目標に,(i)内省的学習を促進するノートパッドの様々なプロトタイプを開発し評価を行う実証実験的な研究,および,(ii)教材における動的情報の利用指針を得るための認知実験的な研究を行った。
思考をまとめるという過程に着目し,Digital Paperコンセプトを提唱しDigitalノートバットを開発するとともに,マルチモーダル情報の認知能力や手書きユーザインタフェースが思考に与える影響に関して認知実験を行ってきた。
例えば,人間は情報を読む際に、「アノテーション(注釈)」を行っている。アノテーションをつけることによって、本(情報)の不明瞭な部分を自ら補うことは、情報を理解する上で必須なことである。しかし現在、マルチメディア・情報システム技術の発達により、情報の形態はデジタル化の方向へ進んでいる。その結果我々は、以前の紙ベースの情報から、デジタルな情報を扱うことが多くなってきた。デジタル情報の特質はダイナミックかつインタラクティブ性にあり、この特質を持つデジタル情報へ自由にアノテーションでき、再生できるシステムを提案した。
次に,メモ書きから清書までの多くの状況を行える広範な用途に対応できるシステムのコンセプトとして,デジタルペーパーコンセプトを提案した。本コンセプトは、「シームレスなメモ書き⇔清書のトラバース」、「ペン先中心オペレーション」、「計算機的処理での支援」の三つから構成される。本コンセプトに沿ったペンユーザインタフェースを設計し、その一部をプロトタイプシステムとして実装した。インターネットに公開されている教育用シミュレータ「おもりの衝突」上に自由にアノテーションを書きながら試行錯誤することにより,理解が深まることを示した。
さらに,手書きアノテーションの有効性,及びペン入力デバイスとアノテーションの関係を定量的に検証した。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件) 文献書誌 (7件)

  • [雑誌論文] Digital Paper Concept for Reflective Writing by Seamless Traverse between Handwritten and Coded Information2005

    • 著者名/発表者名
      Shun'ichi Tano
    • 雑誌名

      HCI International 2005 (to appear)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Qualitative Analysis of Effects of Handwritten Annotation on Intelligent Work2005

    • 著者名/発表者名
      DZULKHIFLEE HAMZAH, Tano
    • 雑誌名

      HCI International 2005 (to appear)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 手書きアノテーションの有効性に関する定量的実験の試み2004

    • 著者名/発表者名
      MUHD DZULKHIFLEE HAMZAH, 藤江夕佳, 田野俊一
    • 雑誌名

      情報処理学会 ヒューマンインタフェース研究会 2004-HI-108

      ページ: 9-16

    • NAID

      110002911827

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] デザイナ・学生・ナレッジワーカのための知的活動を活性化するペンUI開発事例と今後の課題2004

    • 著者名/発表者名
      田野俊一, MUHD DZULKHIFLEE HAMZAH
    • 雑誌名

      情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会 2004-HI-108

      ページ: 55-62

    • NAID

      110002911833

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Digital Paper・Dynagraffiti・TimeLineを統合したアノテーションシステムのユニバーサルリンク機構による拡張2004

    • 著者名/発表者名
      MUHD DZULKHIFLEE HAMZAH, 田野俊一
    • 雑誌名

      Digital Paper・Dynagraffiti・TimeLineを統合したアノテーションシステムのユニバーサルリンク機構による拡張

      ページ: 1117-1110

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 手書きアノテーションの有効性に関する定量的評価2004

    • 著者名/発表者名
      MUHD DZULKHIFLEE HAMZAH, 藤江夕佳, 田野俊一
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェースシンポジウム2004

      ページ: 1113-1116

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] ITの先進的な教育利用,3.2節 パソコンを用いる対話的なマルチメディア教材の問題点と学習支援方法2004

    • 著者名/発表者名
      田野俊一, 増本健監修
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      東洋館出版社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Tano, Inoue: "LAP - Littery Augmented Paper - Environment by Cross-tablet Interaction"Journal of Asian Information, Science and Life. Vol.2,No.3. (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Tano, Ogisawa, Iwata, Sasaki: "DynaGraffiti : Hand-written Annotation System for Interactive and Dynamic Digital Information"HCI International 2003. Vol.2. 781-785 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Fumio Wada, Shun'ichi Tano: "Experimental Analysis of Multi-media and Multi-modal Cognitive Characteristics and Its Problems"International Ergonomics Association (IEA). Vol.1. (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 香村, 田野, 岩田: "メモ書きから清書までシームレスに適応するデジタルペーパーコンセプトの提案"ヒューマンインタフェースシンポジウム2003. 125-128 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木, 田野, 荻沢, 岩田: "ダイナミックかつインタラクティブなデジタル情報におけるアノテーションの教育応用と問題点"ヒューマンインタフェースシンポジウム2003. 675-678 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 勇介, 田野 俊一: "発散・収束型思考を活性化するスケッチ支援システム"電子情報通信学会 ヒューマン情報処理研究会. Vol.103 No.744. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 田野 他: "パターン・記号統合の基礎と応用"丸善出版. 194 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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