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インターネットを使った中学・高校間宇宙線観測ネットワークの構築と運用

研究課題

研究課題/領域番号 15020253
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関大阪市立大学

研究代表者

寺本 吉輝  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 助教授 (50163928)

研究分担者 中野 英一  大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80275239)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード宇宙線観測 / ネットワーク型観測 / 高校生の理科 / 理科離れ / 宇宙線 / インターネット / 高大連携 / 科学館
研究概要

広い範囲に降ってくる宇宙線を観測するための宇宙線観測ネットワークを構築した,観測装置は4台のシンチレーション検出器がら構成されるものを学校や科学館の屋上に置き,そこで検出された宇宙線空気シャワーをパソコンに取り込み,インターネットで大阪市立大学のサーバーに送って,そこから各サイトに観測データを配送するシステムを作った,これを連続的に稼動させて長期連続観測を始めた,いままで高校のネットワークはファイヤーウォールにさえぎられ,高校からデータを発信することが出来なかったが,大学にハイパーテキストトランスポートプロトコル(HTTP)のサーバーを置いてこれに対して高校側から交信することにより,高校からデータ発信が出来るようになった.
宇宙線がこの装置で検出される頻度は各サイトあたり1分間に3現象程度であるので,全部のサイトを合わすと1年間に1000万現象ほどになる.現在までに取ったデータを解析した結果,ネットワークを通してデータ収集してもバイアスなくデータが取れていることが確認された.また2つのサイトで同時にくる現象を調べたところ,現在の統計精度では明確な現象の過剰は見られない.3つのサイトで同時にくる現象については,姫路高校と大手前高校と科学館に来た宇宙線現象のなかに1ミリ秒以内に来たものがあり,これはランダムに宇宙線が来ると仮定した場合よりも統計的に有意に多い,今後観測をつづけて統計的有意性をさらに高めたい.
高校生の理科への興味を高めるための活動としては,高校への訪問・講義,高校の文化祭への出展,などを行った,高校での主な活動は科学クラブによるものである,また総合教育のテーマにも取り上げていただく予定をしている.また,高校の科学クラブが活動の一環として,大学と共同で宇宙線観測を行っていること自体が高校生にとって励みになると考えられる.
現在の装置は値段が高いので,将来に向けて値段の安い装置を作る開発をはじめた.特にシンチレージョン検出器は高いので,これにかわる高抵抗板検出器を試作して,これが実用的に使えるかテストしている.この開発での最大の問題はガス封入型高抵抗板検出器の寿命である.現在までのところ1年程度は問題なく使えている.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 寺本 吉輝: "インターネットを使って科学館・高校などに宇宙線観測ネットワークを構築する試み"大学の物理教育. 2003・2. 65 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kubo, E.Nakano, Y.Teramoto: "Study of narrow gas gap resistive plate chamber in the streamer mode"Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A. 516. 50 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kubo, H.Sakaue, Y.Teramoto, E.Nakano, T.Takahashi: "Study of the effect of water vapor on a glass RPC with and without freon"Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A. 508. 50 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] M.-C.Chang, E.Nakano, Y.Teramoto, et al.: "Search for BO ->1+1- at Belle"Physical Review D. 68. 111101(R) (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] A.Ishikawa, E.Nakano, Y.Teramoto, et al.: "Observation of B->K^*1+1-"Physical Review Letters. 91. 261601 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] K.Abe, E.Nakano, Y.Teramoto, et al.: "Evidence for CP-Violating Asymmetries in BO->pi+pi- Decays and Constraints on the CKM Angle phi2"Physical Review D. 68. 012001 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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