研究分担者 |
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
宮岡 悦良 東京理科大学, 理学部, 教授 (70200128)
眞田 克典 東京理科大学, 理学部, 助教授 (50196292)
加藤 圭一 東京理科大学, 理学部, 助教授 (50224499)
金子 宏 東京理科大学, 理学部, 助教授 (90194919)
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研究概要 |
本研究開発では,理科大の研究チームとMXTVの開発スタッフが共同して,高校向けのWeb数学コンテンツを開発し,配信を行うことを目的とした。本研究開発は,IT,特にデジタル・ストリーミング技術とWebを教育において活用すること,また,学校数学ではなくオフ・スクールの数学教育を対象としている点に,「新世紀型」の理数教育の展開としての特色を持っている。本研究の基本コンセプトとなるオフ・スクールの数学教育は,学校数学を補完し,全体として豊かな数学教育の実現する教育システムとして期待できるものである。本開発では,オフ・スクールの数学教育用に4本の動画コンテンツならびにWebサイトを開発した。開発した動画コンテンツは以下の通りである。 「小さくなあれ」:遠近法をテーマにした娯楽的数学映画。ドラマ仕立てで,実際に監督と俳優を使用して撮影を行う。実際世界の「視覚」の世界に潜む「遠近法」の数学的な意味を隠れたテーマにした。 「素早く冷やす」:水や体の冷却を扱う教育番組的な内容で構成。内容としては数学の応用を対象とする。ラジエーターや救急医療に用いられている冷却の方法の数学的な意味を,実験を通して紹介した。 「なぜ,180°なの」:三角形の内角の和がどのような面の上にあるかで変わることを示す。授業風景(小学校・高校)も併せて利用する。数学の理論構成の面白さを紹介した。 「数学とデザイン」:バレンチノのキャラクターとして採用された新型ロボット(Posy)を対象にして,数学とデザインというテーマで,設計者のインタビューを踏まえて作成の予定。美しさやロボットの動きに潜む数学的背景を扱った。
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