研究課題/領域番号 |
15021213
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山田 健三 信州大学, 人文学部, 助教授 (00221656)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 附載音釈 / 漢訳一切経 / 東禅寺版 / 開元寺版 / 宋版一切経 / 字函音釈 / 帖末音釈 |
研究概要 |
漢訳仏典には、経文中に用いられる漢字に対する小学的情報を附載したもので、いわゆる音義書とは異なる「附載音釈」が存在する。これについては、古く写経にも存在するが、宋版一切経には多く組織的に存在しており、また、日本の院政期の古辞書にも、その言語情報ソースとして利用されている。しかし、従来これらの文献に注目した研究はほとんどなく、全く放置された状態であった。本研究は「附載音釈」研究のためのインフラ整備として、「附載音釈」研究の意義、主に、東禅寺版、開示寺版の「附載音釈」について版種区別の問題などを取り扱った。具体的には、写経も含めて、図録などから附載音釈の収集と、宮内庁書陵部蔵の福州版(東禅寺版と開元寺版とを併せた呼称)一切経、および金沢文庫蔵福州版一切経、それぞれの附載音釈についての画像データを収集した。宮内庁書陵部本については、既に写真撮影されたネガが存在したので、そこからの焼付けが可能であったが、金沢文庫本については、一々写真撮影を行った(全撮影にはまだかなりの期日を要する)。 収集し得たデータから、現段階で指摘しておくべきことは、 ・福州両版の版種の区別は、現実にはかなり困難が伴い容易ではない。 ・福州版は、基本的に函別音釈を有しているが、若干ではあるが、巻末音釈も存する。 といった点である。 更なる調査に基づくデータ収集が必要である。
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