研究課題/領域番号 |
15021225
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
鱒澤 彰夫 日本大学, 工学部, 助教授 (50238903)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 中国文化大革命 / 紅衛兵 / 定期刊行物 / 目録 / 情報伝播 / 中国 / 文化大革命 / 書誌 / 新聞 / 中国語 / 情報 |
研究概要 |
本研究における紅衛兵出版物とは、1966年以前から存続する雑誌、新聞、及び、1966年以前から継続する出版社の刊行物ではなく、主要には1966年8月から1968年末までに刊行された、紅衛兵、或いは、造反派と称される各組織の出版物を指す。紅衛兵出版物は、現在も容易に見ることのできない文献の数々を掲載し、しかも、文革後に公表された資料と比しても、概ね正確である点でその価値は高い。 紅衛兵出版物は、中華人民共和国内で原資料の利用・閲覧の制限が現在もなお厳しく続いており、そのことは中国文化大革命時期の出版史研究上の空白を物語っている。また、文化大革命研究についても、その基本作業とされるべき紅衛兵出版物の書誌的調査が不足している。そこで、紅衛兵出版物研究の第一着として、最もポピュラーで影響力を持っていた活版新聞の目録作成を本研究の目的とした。 そして、C.C.R.M. (Center for Chinese Research Materials)の『新編紅衛兵資料』(I)(II)と、S.C.C.P. (Service Center for Chinese Publications)『中共重要歴史文献資料彙編』所載資料、国内の公蔵原資料として、愛知大学名古屋図書館所蔵資料、早稲田大学中央図書館所蔵資料、さらに筆者による収集資料とを統合し、目録を編纂した。その結果、4開版・8開版1944種10857部、16開版246種819部〔中国国家図書館の所蔵は4・8開版2600種(内、雑誌500種)、計6万7000期部と仄聞している〕を著録し、出版・編集単位の所属地で各省・解放軍別に分類しピンイン順に配列し、統合目録「紅衛兵新聞目録」を完成させた。この目録の完成を足がかりとして、内部通信、内部学習資料、ビラ、雑誌、冊子などの紅衛兵出版物整理に見通しをつけられた。 以上
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