研究課題
特定領域研究
(1)ヘリコバクター・ピロリ菌CagAと胃発癌機構胃上皮細胞内に侵入したピロリ菌CagAはチロシンリン酸化を受けた後、SHP-2ならびにCskと特異的に結合しそれらの酵素活性を脱制御することを明らかにした。脱制御されたSHP-2はErk-MAPキナーゼの持続的活性化を引き起こし、細胞の形態変化・運動能亢進・細胞増殖異常を誘導した。SHP-2との結合に関わるEPIYAモチーフ周辺のアミノ酸配列は東アジア諸国で単離される東アジア型CagAならびに欧米諸国で単離される欧米型CagAとの間で著しく異なる。この分子多型を反映し、東アジア型CagAは欧米型CagAに比べて有意に強いSHP-2結合活性ならびに細胞形態変化誘導活性を示した。(2)pRB癌抑制分子ファミリーの機能ならびに制御pRB, p107およびp130からなるpRBファミリーの細胞増殖抑制活性が、cyclin Dならびにcyclin E依存的なリン酸化により包括的に不活化されることを明らかにした。また、S期におけるDNA損傷依存的細胞周期停止にp107が関与することを見い出した。さらに、新たなpRBファミリーの生物活性としてサイクリンD1誘導を見い出した。(3)ESXR1の単離と機能解析新規ヒトpaired-likeホメオ蛋白としてESXR1を単離した。ESXR1は蛋白分解によりホメオドメインを含む45KDaのN末断片ならびに20KDaのC末断片に分断される。C末断片は細胞質においてプロテアソーム依存的なM期サイクリン分解を阻害し、細胞周期をM期に停止させる。一方、N末断片は核内に移行後、転写抑制因子として機能することが明らかとなった。このESXR1-N末断片の標的遺伝子としてK-ras遺伝子を同定した。ESXR1-N末断片はK-ras遺伝子発現を抑えることにより、K-ras変異を有するヒト癌の増殖を特異的かつ強力に抑制した。
すべて 2005 2004 2003 2002 2001 2000 その他
すべて 雑誌論文 (64件) 図書 (6件) 産業財産権 (1件) 文献書誌 (11件)
Oncogene
J.Biol.Chem
Oncogene (in press)
J.Biol.Chem. (in press)
J.Infect.Dis 189
ページ: 820-827
FEMS Immunol.Med.Microbiol 40
ページ: 81-87
J.Biol.Chem. 279
ページ: 17205-17216
J.Clin.Microbiol 42
ページ: 2508-2517
Cancer Science 95
ページ: 442-447
Gastroenterology 126
ページ: 1926-1927
Oncogene 23
ページ: 6590-6602
Microbes Infect 6
ページ: 150-156
Nat.Rev.Cancer 4
ページ: 688-694
J.Infect.Dis. 189
FEMS Immunol.Med.Microbiol. 40
J.Clin.Microbiol. 42
10013723150
Microbes Infect. 6
Nature Rev.Cancer 4
Discovery Medicine 4
ページ: 476-481
血液・腫瘍科 48
ページ: 235-242
細胞工学 23
ページ: 551-555
実験医学 22
ページ: 1808-1813
Surgery Frontier 11
ページ: 24-27
J.Biol.Chem 278
ページ: 3664-3670
J.Infect.Dis 187
ページ: 334-337
ページ: 14897-14905
Microbes Infect 5
ページ: 143-150
Pathol.Biol 51
ページ: 393-394
Aliment.Pharmacol.Ther 18
ページ: 1-6
Oncogene 22
ページ: 8337-8342
J.Biol.Chem. 278
J.Infect.Dis. 187
Microbes Infect. 5
(2003) Pathol.Biol. 51
Aliment.Pharmacol.Ther. 18
Science 295
ページ: 683-686
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 99
ページ: 14428-14433
Cytokine 17
ページ: 91-97
Keio J.Med 51
ページ: 26-32
130000879575
Science.106747 (2001)Science 295
Keio J.Med. 51
J.Biol.Chem 276
ページ: 11362-11370
ページ: 17559-17567
J.Biol.Chem. 276
J.Biol.Chem 275
ページ: 6546-6552
Biochem.Biophys.Res.Comm 267
ページ: 947-952
Biochem.Biophys.Res.Comm 268
ページ: 530-534
Jpn.J.Cancer Res 93
ページ: 527-533
J.Biol.Chem. 275
Biochem.Biophys.Res.Comm. 267
Biochem.Biophys.Res.Comm. 268
Jpn.J.Cancer Res. 93