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発がん抑制に機能するDNA修復タンパクにおける相同組換え活性ドメイン

研究課題

研究課題/領域番号 15023207
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関茨城大学

研究代表者

田内 広  茨城大学, 理学部, 助教授 (70216597)

研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード高発癌遺伝病 / 相同組換え修復 / 遺伝子安定性
研究概要

高頻度の悪性腫瘍発症や放射線高感受性、S期チェックポイント異常を示す遺伝病、ナイミーヘン症候群(NBS)の原因タンパクNbs1は、Rad50/Mre11と複合体を形成し、その局在や活性を制御してDNA二重鎖切断(dsb)修復において重要な役割を有している。代表者は、NBS1がdsb修復過程のうちでも正確に損傷を修復する機構である相同組換え修復に必須であることを明らかにし、その機能がどのようにして発現されているのかを解明することを目指している。本研究では、Nbs1タンパクにおいて相同組換え修復に重要なドメインを明らかにするため、NBS患者由来細胞株に相同組換えを検出するレポーター遺伝子SCneoを導入して解析を進めた。SCneoレポーターは特定の箇所にdsbを導入し、細胞の薬剤耐性からその後の修復が相同組換えであるかどうかが判定できるシステムである。今年度における研究の結果、SCneo導入NBS患者細胞では、Nbs1ノックアウト細胞と同様に相同組換え頻度が顕著に低下する一方で、その組換え頻度の低下は、全長NBS1タンパクを発現させることで正常ヒト細胞と同等のレベルにまで回復した。さらに、いくつかの変異NBS1タンパクの発現下で相同組換え頻度がどのように変化するかを調べたところC末のMre11結合ドメインが相同組換え活性に必須であることが明らかとなった。このことからヒト細胞においてもNbs1は相同組換えに重要であり、Mre11/Rad50複合体の相同組換え機能を制御していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hama, S.他: "p16 gene transfer increases cell killing with abnormal nucleation after ionizing radiation in glioma cells"British Journal of Cancer. 89. 1802-1811 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 飯島健太 他: "DNA二重鎖切断の相同組換えによる修復-関連するタンパクをめぐる最近の話題-"放射線生物研究. 38. 370-383 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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