研究課題/領域番号 |
15023212
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20134364)
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研究分担者 |
坂本 明美 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (90359597)
有馬 雅史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00202763)
幡野 雅彦 千葉大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20208523)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2003年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | BCL6 / 転写因子 / 胸腺腫 / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / 放射線 / B細胞 / 体細胞突然変異 |
研究概要 |
転写抑制因子BCL6やBAZFのがん遺伝子としての磯能を明らかにすることを目的として、これらの遺伝子を欠損させたマウスや過剰発現にしたトランスジェニック(Tg)マウスを作製する。これらのマウスを用いて、リンパ腫を含めた悪性腫瘍の発生や生体内でのリンパ球の機能異常を解析したり、BCL6やBAZFの体細胞突然変異誘導機序を解析した。その結果、1)BCL6を主にT細胞で過剰発現するトランスジェニック(Tg:lck-BCL6)マウスを作製したところ、生後1年半以内に高率にT細胞リンフォーマの発症がみられた。 2)BAZFを主にT細胞で過剰発現するトランスジェニック(Tg:lck-BAZF)マウスを作製したところ、生後1年半以内にはT細胞リンフォーマの発症がみられなかった。 3)Ig V領域遺伝子で体細胞点突然変異が高頻度で起きる胚中心B細胞では、Ig遺伝子以外の遺伝子にも体細胞点突然変異が起きることが報告されている。そこで、BCL6-KOマウス由来のB細胞をLPSとIL-4で刺激して、c-Myc遺伝子の体細胞突然変異を調べたところ、有意にその頻度が亢進していた。その結果、BCL6はB細胞内で体細胞突然変異を抑制していることが示唆された。 4)lck-TIAPマウスに1.6Gyの放射線を一週間隔で四回照射することにより、リンパ球が高率に腫瘍化(胸腺腫)するシステムを立ち上げた。この系では、TIAPの過剰発現により胸腺腫の発症頻度には変化が見られなかったが、その腫瘍の増大が明らかに亢進していた。現在lck-BCL6マウスを用いて同様の実験をいている。
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