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損傷乗り越え複製においてDNA複製エラーを起こすRev1の機能解析と発がん

研究課題

研究課題/領域番号 15023240
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関広島大学

研究代表者

神谷 研二  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (60116564)

研究分担者 増田 雄司  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助手 (30273866)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワードREV1 / 損傷乗り越えDNA複製 / DNAポリメラーゼYファミリー / がん / 発がん高感受性 / 点突然変異 / 遺伝的不安定性 / Rev7
研究概要

ヒトREV1は,損傷乗り越え型DNAポリメラーゼYファミリーの一つで,鋳型塩基に対してdCMPを取り込むdCMP transferase活性を持つ。Yファミリーに属するXPVが色素性乾皮症の原因遺伝子として同定されたことから,損傷乗り越えDNA合成の機能変化と発癌との関連が注目されている。REV1遺伝子は,error-proneのDNA修復に関与し,突然変異の誘発に重要な役割を担っている。我々は,損傷乗り越えDNA合成に関与するREV1遺伝子の機能と発癌との関連を調べるために,REV1の生化学的解析を行った。その結果,ヒトREV1タンパク質のdCMP転移活性は,鋳型Gと脱塩基部位に対して効率が高いことから,REV1が脱塩基部位の損傷乗り越えDNA合成に重要な役割を担い,点突然変異を誘発する可能性が高いことが示唆された。この事から,REV1の機能亢進は,点突然変異を生成し易い遺伝的不安性を誘導し,発がんに関与する可能性が考えられた。一方,Rev1が相互作用する蛋白質を解析した結果,Rev7とPolκがRev1のC末端100アミノ酸残基に競合的に結合する事を生化学的に証明した。さらに,Polη,Polτも同じくRev1のC末端に結合することを見いだし,Rev1が他の損傷乗り越えDNAポリメラーゼと複合体を形成する一端を明らかにした。さらに,放射線や化学発がん剤に高感度なマウスを開発する為に,mRev1を過剰発現したトランスジェニック(Tg)マウスの作成を行った。遺伝子発現の制御が可能なメタロチオネインプロモーターの下流にmRev1遺伝子を組み込んだMT-1プラスミドを構築し,Tgマウスの作成を行った。その結果,現在までに7系の独立したRev1トランスジェニックマウスを得た。これらマウスの各臓器よりmRNAを取り出し,mRev1トランスジーンの発現をRT-PCR法で検討した。各臓器でmRev1トランスジーンが発現していることを確認した。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Guo.C.: "Mouse Rev1 protein interacts with multiple DNA polymerases involved in translesion DNA synthesis"EMBO J.. 22・24. 6621-6630 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Masuda, Y.: "Structure and enzymatic properties of a stable complex of the human REV1 and REV7 proteins"J.Biol.Chem.. 278・14. 12356-12360 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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