研究課題/領域番号 |
15023243
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 高知大学(医学部) |
研究代表者 |
麻生 悌二郎 高知大学, 医学部, 教授 (20291289)
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研究分担者 |
執印 太郎 高知大学, 医学部, 教授 (80179019)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2003年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | エロンガン / 転写伸長 / ES細胞 / VHL癌抑制遺伝子 / ジーンターゲティング / 散発性腎癌 / RNAポリメラーゼII / 分化 |
研究概要 |
1.エロンガンAの機能と細胞の増殖および分化との関連について明らかにするために、エロンガンA遺伝子を欠失したES細胞とマウスとを作製した。ヘテロ欠失型ES細胞は野生型と差を認めないが、ホモ欠失型では細胞増殖速度が約1/3に低下し、細胞サイズの増大と多倍数体の増加という細胞分裂の遅滞に類似した表現型を示すことが判明した。次いで、野生型とホモ欠失型のES細胞間で遺伝子発現プロファイルを比較したところ、欠失により発現が低下した遺伝子には、collagen IV-α1およびα2、laminin B1-subunit 1、等の原始内胚葉の分化マーカーが含まれ、一方、発現の増加した遺伝子には、Rex-1、Oct3/4、等のES細胞の未分化マーカーが認められ、エロンガンAがES細胞の未分化性の保持に関与している可能性が示唆された。また、遺伝子改変マウスについては、ヘテロ欠失型は野生型と明らかな差を認めないが、ホモ欠失型は胎生10.5日頃に低形成のために致死となることが明らかとなった。 2.Elongin AのN末端の配列は試験管内転写反応には不要であるが、転写伸長因子SIIや転写共役因子CRSP70のN末端配列との相同性から、in vivoの転写制御における役割が推測されてきた。今回、このN末端配列と結合する蛋白をTwo-hybrid screening法により探索し、Exonucleaseと相同な配列をC末端に有する新規の分子EloA-BP1を単離した。EloA-BP1はエロンガンAと同様に汎組織性の発現を示し、両者が細胞核内で共局在することが判明した。試験管内転写伸長アッセイの結果、EloA-BP1はエロンガンAやRNAポリメラーゼIIの転写伸長活性には影響を与えないことが判明したが、伸長段階における転写産物の校正機能に関わっている可能性がある。
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