研究課題/領域番号 |
15024240
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大熊 芳明 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助教授 (70192515)
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研究分担者 |
横井 雅幸 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助手 (00322701)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2003年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 基本転写因子 / TFIIE / TFIIH / RNAポリメラーゼII(Pol II) / 転写開始 / 転写伸長への移行 / Znフィンガー領域 / メディエーター複合体 |
研究概要 |
1.ヒトTFIIEαのZnフィンガーの機能解析 この領域の4個のシステインをアラニンに置換したC129A、C132A、C154A、C157Aと、グルタミン酸E140、アスパラギン酸D164をアラニン、リジンに置換したE140A、E140K、D164A、D164Kの点変異に関して、転写と他の基本転写因子との結合に関して解析した。その結果、ZnフィンガーのN末側は転写開始と伸長への移行の2段階に関わり、C末側は転写開始に機能する結果が得られた。他因子との相互作用を調べると、N末2変異はTFIIFβとの結合が強くなり、一方C末の2変異は、TFIIHのXPBサブユニットとの結合が減弱していたが、これらは転写結果を良く説明する。一方、酸性アミノ酸の点変異に関しては、転写がむしろ促進していた。特にD164Aは、転写活性が大きく増加してした。これら酸性領域には未知因子が機能している可能性が示唆され、今後これを検索していく。 2.分裂酵母TFIIEとRNAポリメラーゼII(PolII)の相互作用の解析 分裂酵母TFIIEの2サブユニットとPolIIサブユニットとの結合を調べたところ、TFIIEαはRpb5、βはRpb2とRpb12に強く結合した。PolIIは転写開始の際にその構造を変化させるが、その際に構造を変えるのは主にRpb5とRpb2である。これらに各々αとβサブユニットが結合することを我々が明らかにしたことで、転写の際にPolII活性中心近傍にTFIIEが結合するという事実と合わせ、この構造変化をTFIIE、特にそのαサブユニットが制御している可能性が考えられるに至った。 3.メディエーター複合体の解析 核内シグナル伝達に関わるメディエーターのサブユニットにタグを付け発現させるヒトHeLa細胞株を我々で確立し、これからメディエーターを精製したところ、3つのサブタイプからなることが分った。
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