研究課題/領域番号 |
15025220
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長棟 輝行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20124373)
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研究分担者 |
河原 正浩 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50345097)
新海 政重 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (70262889)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2003年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 抗体 / 受容体 / 遺伝子治療 / がん / 選択的増幅 / 細胞障害性T細胞 |
研究概要 |
本研究では、がん遺伝子治療における治療効果を向上させるために、抗体/サイトカイン受容体キメラを用いた遺伝子導入細胞の選択的増幅法を開発し、T細胞、樹状前駆細胞でその効果を検証することを目的としている。昨年度までに、エリスロポエチン受容体(EpoR)のEpo結合ドメインを抗フルオレセイン(F1)抗体のScFvで置換し、その細胞内ドメインをIL-6受容体β鎖であるgp130で置換したキメラ受容体(ScFv-gp130)が、F1標識BSA(BSA-F1)、もしくはF1 dimerに応答して増殖シグナルを伝達することが示された。そこで、我々の手法がよりがん治療に直結する細胞においても適用可能かどうかを検討した。まず、樹状前駆細胞の増殖はgp130とc-Kitシグナルの協同効果によりなされることが報告されているので、ScFv-gp130の細胞内ドメインをc-Kitに置換したキメラ受容体ScFv-Kitを構築し、治療用遺伝子モデルであるEGFP遺伝子とIRES配列を介して連結したキメラ受容体発現ベクターを作製した。まずはScFv-Kitをマウス骨髄から得た樹状前駆細胞に導入し、IL-6,sIL-6RαおよびBSA-F1を添加した培地中で選択した。その結果、EGFP陽性細胞を選択的に生存させることに成功した。さらにgp130とc-Kit双方のシグナル伝達を代用するために、gp130とc-Kitの細胞内ドメインをタンデムに連結したキメラ受容体ScFv-gp130-Kit,ScFv-Kit-gp130を作製し、同様に樹状前駆細胞に導入し、BSA-F1を添加した培地中で選択した。その結果、この場合もEGFP陽性細胞を選択的に生存させることに成功した。現在、選択された細胞が未分化維持されているかどうか、および樹状細胞への分化能を有しているかどうかを検証している段階である。 また、TIL、CTLの増殖はIL-2によって促進されることが報告されているので、細胞内ドメインをIL-2受容体のβ鎖(ScFv-IL-2Rβ)、γ鎖(SCFv-IL-2Rγ)に置換したキメラ受容体を構築した。Ba/F3細胞での解析の結果、このキメラ受容体も機能的であることが確認された。現在、細胞傷害性T細胞での選択的増幅の実現可能性について検証中である。
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