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血液からのペプチド性腫瘍マーカー探索法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15025275
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立がんセンター研究所

研究代表者

佐々木 一樹  国立がんセンター研究所, 細胞増殖因子研究部, 室長 (80260313)

研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードペプチド / 質量分析 / 腫瘍マーカー
研究概要

網羅的な分析手法を利用して、がんの診療に役立つ低分子量蛋白質・ペプチド性腫瘍マーカーを血液から同定可能であれば非常に有望であるが、実際は方法論が確立されていない。本研究では、その前段階として、血液からのペプチド検出法の確立を目標とした。血液からのペプチド成分の抽出は、種々の生化学的方法を用い、検出はマトリックス支援レーザー脱離型およびエレクトロスプレー型の2種類のイオン化法による質量分析によった。本年度は以下の点を明らかにした。1)臨床で一般に採取されている血清は、探索材料としては不適当である。理由として、採血後に活性化されているプロテアーゼの影響を抑止できないこと、および凝固過程で多量のフィブリノペプチドが生成することがあげられる。2)血漿はプロテアーゼ阻害剤・抗凝固剤添加条件で一定の条件で採取された検体が使用可能である。3)2)で通常の採血レベルで空腹時に採取された新鮮血漿から再現性よくペプチドを質量分析で検出可能とする方法を確立した。4)血漿1mLから同定されるペプチドは、存在量の多い血漿蛋白質由来の断片ペプチドであった。これらの血中濃度は数nmol/mlに達している。5)抗凝固剤の存在下でも採血時の侵襲で活性化したと考えられるフィブリノペプチドの生成が明瞭に観察された。なお、疾患特有の存在を示す蛋白質・ペプチドの存在量は10fmol-1pmol/mlのオーダーであり、現在の質量分析の感度を考慮すると、数百mlの血漿から探索することが妥当であると見積もられた。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yuko Yamaguchi et al.: "AML1 is functionally regulated through p300-mediated acetylation on specific lysine residues"Journal of Biological Chemistry. 279(15). 15630-15638 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木一樹: "化学フロンティア「ポストゲノム・マススペクトロメトリー」"化学同人. 10 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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