研究課題/領域番号 |
15026215
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
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研究分担者 |
坂内 文男 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60325868)
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 尿路上皮がん / 膀胱がん / 前立腺がん / 植物エストロゲン / カロテノイド / コホート研究 / 疫学 |
研究概要 |
本研究では文科省科研費・大規模コホート研究(JACC Study)の保存血清を使用して血清中抗酸化作用物質の尿路上皮がん(膀胱癌、尿管癌、腎孟癌)に対する予防効果を明らかにした。JACC Studyのベースライン調査参加者で保存血清のある40歳以上の男性14,105人を最長1999年末まで追跡して把握された尿路上皮がん罹患・死亡者(42症例、膀胱癌34例、尿管癌3例、腎孟癌6例)と、症例と年齢および地域をマッチさせた124対照を解析対象として条件付きロジスティック回帰でオッズ比(OR)を求めた。αカロテンの高位群でOR=0.63、p=0.41、傾向性p=0.38、βカロテンの高位群でOR=0.28、p=0.07、傾向性p=0.08、総カロテノイドの高位群でOR=0.31、p=0.06、傾向性p=0.09と尿路上皮がんのリスクを下げる傾向がみられたが、キサントフィル、レチノール、α・βトコフェロール、superoxide dismutaseではリスク低下を示さなかった。 前立腺がんに関しては、昨年の報告後、全対象者(52症例、151対照)、総テストステロン正常値者(40症例、101対照、昨年報告)、さらに前立腺特異抗原(PSA)が症例10ng/ml以下、対照4ng/ml以下の者(28症例、69対照)のデータセットについて解析を行い、いずれのデータセットでも、おおむね植物エストロゲン(ゲニスティン、ダイゼイン、エクオール)の血清濃度が高いほど前立腺がん予防効果が示された。
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