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植物ウイルス誘導宿主RNA依存RNA複製酵素の発現動態ならびに酵素学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 15028215
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

竹下 稔  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (00304767)

研究分担者 高浪 洋一  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (50243944)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードキュウリモザイクウイルス / RNA dependent RNA polymerase
研究概要

キュウリhRdRP遺伝子の全塩基配列を決定し,この遺伝子はトマト,タバコ,A.thalianaの各種hRdRPと60-70%の相同性を示すことが明らかとなった.また,タバコ,ササゲhRdRP遺伝子については3'末端側約半分のcDNAクローンを取得し,塩基配列決定を行った.さらに,in situハイブリダイゼーションを始め転写レベルでのhRdRP遺伝子発現誘導動態解析を行うために,ササゲhRdRP遺伝子cDNAクローンから非放射性プローブを調製した.
次に,既に精製法が確立しているタバコのhRdRPをCMV感染葉から部分純化後,CMV RNAを鋳型に用いてin vitroにおける基質の取り込み活性を測定した.その結果,CMV各系統共にタバコに対してhRdRP活性を誘導することが認められた.
さらに,ウイルス感染によるササゲhRdRPの発現誘導動態ならびに植物ウイルス間の干渉効果の機構を分子レベルで解明することを目的として,異なるサブグループに属するCMVの感染性cDNAクローンを用い,ササゲ(品種 黒種三尺,PI189375)におけるウイルス間の感染増殖に関する競合について転写レベルでの解析を行った.これまでの各種接種試験の結果,ササゲの接種葉,非接種上位葉組織内におけるCMVサブグループ間の競合が明らかとなった.比較のためにタバコでも接種試験を行ったところ,同様にCMVサブグループ間の競合が示された.また,CMVとPeanut stunt virusを用いてN.benthamianaに対し同時混合接種試験ならびに干渉効果試験を行ったところ,CMVの移行増殖が優位に推移することが示され,ククモウイルス間のレベルでもウイルスの移行増殖に関する競合が生じることが判明した.ササゲにおけるCMV RNA蓄積とhRdRP発現誘導に関する動態解析を各種ハイブリダイゼーション法により行った結果,接種葉においてはCMVの増殖量に比例してhRdRP mRNAが蓄積すること,さらにウイルスが移行増殖している部位ではhRdRP遺伝子のmRNA蓄積レベルが上昇することが示唆された.これらの結果から,hRdRP遺伝子の発現誘導はウイルス増殖部位における宿主のウイルス抵抗性分子機構と何らかの因果関係を持つ可能件が示された.

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takeshita et al.: "Competition between wild-type virus and a reassortant from subgroups I and II of CMV and activation of antiviral responses in cowpea"Archives of Virology. In press.

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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