研究課題/領域番号 |
15030209
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上田 卓也 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80184927)
|
研究期間 (年度) |
2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
|
キーワード | 生体外蛋白質合成系 / リボソーム / 翻訳終結 / 終止コドン / 解離因子 |
研究概要 |
特定領域(2)(翻訳の終結機構の解明) 翻訳のメカニズムは解明されたとされている。しかし、分子メカニズムに関しては実に不明な点が多く見いだされる。特に、翻訳終結から開始へのプロセスに関しては、むしろ推定の域を出ないものが多い。私達は、大腸菌の翻訳因子やリボソームを完全に精製し、再構築したPURE(Protein synthesizing system Using Recombinant Elemehts)システムを完成させることに成功している。PUREシステムによって翻訳のすべてのプロセスを、試験管のなかで行うことが可能であるばかりではなく、すべてのプロセスのスナッブショットを取ることが可能である。本研究では、RF1とRF2による終止コドンのデコーディングの機構をPUREシステムにより明らかにすることを目標としている。14年度は、PUREシステムを用いた実験系によって、RF1とRF2の、ペブチドアンチコドン部位に変異を導入し、これらのRFの終止コドンの解読の特性を解析した。その結果、これらのペプチドアンチコドンの領域は、終止コドンの解読特性には関与しないことが示唆された。 同時にRRFは、翻訳終結後のリボソーム・mRNA複合体を解消のプロセスの解析を行った。その結果RRFは、リボソームを従来考えられていた30S、50Sの解離した形ではなく、70Sの状態で解離させることが示された。また、70Sの各サブユニットへの解離はIF3によっておこることが示された。
|