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シャペロン依存的Ub化酵素と相互作用する新規プロテアソームサブユニットの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15032201
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

川原 裕之  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (70291151)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
2004年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードユビキチン / プロテアソーム / シャペロン / 蛋白質分解 / アポトーシス / リガーゼ / 蛋白質 / 分解
研究概要

最近、シャペロン-プロテアソーム依存性の蛋白質代謝システムが細胞の恒常性維持に必須な役割を演じていることが明確になりつつある。プロテアソームは総数50種以上のサブユニット群から構成された巨大な多成分複合体であり、主としてユビキチン化された標的蛋白質を選択的に分解するATP依存性プロテアーゼである。これまで多くの変性蛋白質がユビキチン-プロテアソーム経路で認識・代謝されることが報告されてきたが、最近、26Sプロテアソームがシャペロン-ユビキチンシステムと能動的に相互作用しながら細胞内基質を選別するダイナミックな識別機構が明らかになりつつある。本研究で我々はプロテアソームの基質識別サブユニットのひとつが、2型ユビキチン様蛋白質Scytheを介してプロテアソーム本体とシャペロン依存性ユビキチンリガーゼXchipとを結びつけるアダプター的役割を果たしていることを突き止めた。Scytheは種々のシャペロンと相互作用することが知られている抗アポトーシス蛋白質であるが、ユビキチン-プロテアソーム系との相互作用を不能にしたScythe蛋白質の発現は、細胞死の調節経路に重大な影響を与えることを我々は見出しつつある。すなわち我々は、Rpn10cとの結合に関与するScytheのN末端領域を解析し、それがタンデムに並ぶ連結した4つのユビキチン様ドメインからなり、少なくとも2つのドメインの存在がRpn10cとの結合に必要であることを明らかにした。また、そのドメインがアポトーシス制御に必要であることを明らかにした。現在、アポトーシス・発生など高等多細胞生物における高次機能に、シャペロン-プロテアソームシステムがどのように関与しているかについて研究を進めている。さらに本研究では、プロテアソームとシャペロン依存性ユビキチンリガーゼの協調機構の解明を目指すべく、線虫C.elegansを用いた逆遺伝学的機能解析を行っている。我々は既に、RNA干渉法を用いてプロテアソーム基質識別サブユニットとシャペロン依存性ユビキチンリガーゼが協調して生殖細胞の形成に必須であることを見い出しており、現在、その機構の詳細を検討している。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件) 文献書誌 (6件)

  • [雑誌論文] Mammalian D-aspartyl endopeptidase : a scavenger for noxious racemized proteins in aging.2004

    • 著者名/発表者名
      T.Kinouchi, S.Ishiura, Y.Mabuchi他
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Comm. 314

      ページ: 730-736

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Girolline, an antitumor compaund isolated from a sponge induces G2/M cell cycle arrest and accumulation of polybiquitinated p53.2004

    • 著者名/発表者名
      S.Tsukamoto, K.Yamashita, K.Tane他
    • 雑誌名

      Biol.Pharm.Bull. 27

      ページ: 699-701

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Intracellulary inducible, ubiquitin hydrdase insensitive tandem ubiquitins inhibit the 26S proteasome activity and cell cycle.2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Saeki, E.Isono, T.Oguchi, Y.Shimada 他
    • 雑誌名

      Genes Genet.Syst. 79

      ページ: 77-86

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 遺伝学事典(東江, 徳永, 町田 編)2005

    • 著者名/発表者名
      川原 裕之(分担執筆)
    • 出版者
      朝倉書店(未定)
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Sato N.et al.: "Phoshorelay-regulated degradation of the yeast Ssklp response regulator by the ubiquitin-proteasome system"Mol.Cell.Biol.. 23. 6662-6671 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Sakata E.et al.: "Parkin binds the Rpn10 subunit of 26S proteasome through its ubiquitin-like domain"EMBO Rep.. 4. 301-306 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kawai et al.: "Regulation of ascidian Rel by its alternative splice variant"Eur.J.Biochem.. 270. 4459-4468 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kinouchi T.et al.: "Mammalian D-aspartyl endopeptidase : a scavenger for noxious racemized proteins in aging."Biochem.Biophys.Res.Comm.. 314. 730-736 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 佐伯泰, 川原裕之, 横沢英良: "ユビキチンと相互作用するドメイン構造"実験医学. 21. 340-345 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 川原裕之, 嶋田益弥: "ポストシークエンスタンパク質実験法 第4巻"東京化学同人. 20 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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