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試験管内遺伝子発現系を用いたタンパク質の機能発現プロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15032210
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

上田 卓也  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (80184927)

研究分担者 富田 野乃  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助手 (80323450)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードシャペロン / 抗体 / 生体外蛋白質合成系 / 凝集 / フォールディング
研究概要

特定領域研究(2)(試験管内遺伝子発現系を用いたタンパク質の機能発現プロセスの研究)
私達は、大腸菌の翻訳因子やリボソームを完全に精製し、再構築したPURE(Protein synthesizing system Using Recombinant Elements)システムを完成させることに成功している。PUREシステムによって翻訳のすべてのプロセスを、試験管のなかで行うことが可能であるばかりではなく、すべてのプロセスのスナップショットを取ることが可能である。本研究では、PUREシステムを用いて、翻訳過程と蛋白質のフォールディングのプロセスがいかに共同的に働いているかを検討した。大腸菌において、新生ペプチドがリボソーム上で合成される場合、トリッガーファクター、DnaK、DnaJ、GrpE、GroELが関与してフォールディングが進行するとする説が提唱されている。
まず、PUREシステムで合成したscFv蛋白質は、通常の抽出液を用いたものに比べ,凝集が低く押さえられることを見いだした。私達は、抗体の一部であるscFvを、PUREシステムを用いてこれらのシャペロン存在下で蛋白質の合成を行った。その結果、DnaK,GrpE存在下において凝集する蛋白質の比率が低下し、またフォールングが促進されることが、確認された。また、GroEL/ESが、翻訳と共同している可能性も示唆された。また、Apg2などの真核生物由来のシャペロンも高効率で凝集を防ぐことが示された。また、ディスルフィド結合を促進するPDIが酸化的な環境でscFVの活性を向上させることを見いだした。同時に膜蛋白質の合成系も確立し、SecBによる凝集の防止が、分泌には必須であるごとが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] B.Ying, T.Suzuki, T Shimizu, T.Ueda.: "A novel screening system for self-mRNA targeting proteins,"J.of Biochem. In press. (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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