研究課題/領域番号 |
15032246
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
鳥越 俊彦 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (20301400)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2004年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 分子シャペロン / 熱ショック蛋白質 / MHC class I / 抗原提示 / 抗原ペプチド / T細胞 / HSP40 / HSP90 / ユビキチン / プロテアゾーム / 樹状細胞 / 小胞体ストレス |
研究概要 |
(1)細胞表面の70kDaストレス蛋白様分子に対する単クローン抗体067の認識する抗原分子がS-100A4遺伝子産物であることを同定し、免疫系におけるこの分子の役割について解析した。S-100A4は腫瘍細胞の細胞表面に発現し、_γδ-T細胞によって認識されることを証明した。アミノ酸1次構造レベルではHSP70と相同性はないが、分子シャペロン機能の有無について解析中である。H-ras遺伝子の活性化によって発現が増加する癌遺伝子関連分子であることを見出した。 (2)HSP90とHSP70は樹状細胞のcross-presentationを促進することを証明した。樹状細胞には未知のHSP90受容体が発現していることを見出し、すでに報告されているHSP70受容体とは異なる分子であることを証明した。蛍光ラベルしたHSP90をプローブとして発現クローニング法によって樹状細胞cDNAライブラリーのスクリーニングを試みている。 (3)HSP90が樹状細胞のcross-presentationを促進するメカニズムについて解析した。endosome依存性、proteasome/TAP非依存性MHC class I抗原提示経路が重要であることを見出した。HSP90をアジュバンドとしてペプチドを免疫すると、ペプチド特異的T細胞の誘導効率が飛躍的に高まることを見出した。 (4)核に局在する新規HSP40ファミリー分子の遺伝子クローニングを行い、この分子が細胞質内でポリグルタミンの凝集を阻害することを見出した。HSP40ファミリー発現制御による神経変性疾患の予防・治療について研究を進めている。
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