• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新生分泌系蛋白のfoldability維持及び遷移領域での輸送調節の為の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 15032247
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

和田 郁夫  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40182969)

研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード小胞体 / 蛍光相関分光法 / フォールディング / 高浸透圧 / 蛍光消光回復法
研究概要

1.分泌系での新生蛋白質のfoldabilityの解析を蛍光相関分光法(FCS)の装置のフォトンカウンティングを用いて、発現量とフォトブリーチングの相関として解析した。foldした場合には両者の間にはsaturation bindingと同じタイプの数式で表現される関係があることがわかったが、misfoldingをしているもののfoldabilityが維持されている場合にはそのような相関が観察されず、サブミリ秒レベルの動きが抑制されることを報告した。terminal misfoldingしている場合にはこのような現象は観測されない。これは、ランダム拡散を防ぐことによるterminal misfoldingを防ぐための機構が小胞体に存在する可能性を示唆する。
2.上記の仕事は、同時に小胞体内で新生蛋白質を動かす積極的な遅い動きが存在することを示唆する。しかし、これまで小胞体内での蛋白質の動きはランダム拡散によるものと考えられてきた。そこでネットワーク内での蛋白質の動きが制御される可能性について、主にFRAPを用いて解析したところ、高浸透圧で特異的に抑制されることを見いだし、よって、単純拡散でカーゴ蛋白が小胞体遷移領域まで運ばれるわけではないことを証明した。この認識は、2個以上のN型糖鎖が付加されたものに特異的であり、そのための受容体が存在するはずである。現在、カーゴと全く同一の挙動を示す小胞体レクチンの検索を行っている。これらの知見により、小胞体ネットワーク内での動きがpassiveなものではなくactiveなものである可能性が示唆される。なお、これはCOPIIコートの遷移領域からの解離が高浸透圧で阻害されることと機能的に合致すると思える。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kamada et al.: "Regulation of immature protein dynamics in the endoplasmic reticulum"Journal of Biological Chemistry. (in press).

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Okiyoneda et al.: "F508 CFTR pool in the endoplasmic reticulum is increased by calnexin over expression"Molecular Biology of the cell. 15・2. 563-574 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Takamura et al.: "Accumulation of Hsp70/Hsc70 molecular chaperone regulator BAG-1 on COPI-coated structures in gastric epithelial cells."International Journal of Onocology. 23・5. 1301-1308 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Hosakawa et al.: "Enhancement of Endoplasmic Reticulum (ER) Degradation of Misfolded Null Hong Kong {alpha}1-Antitrypsin by Human ER Mannosidase I"Journal of Biological Chemistry. 278・28. 26287-26294 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi