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転写複合体に対するシャペロン作用としての転写調節

研究課題

研究課題/領域番号 15032255
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

嶋本 伸雄  国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 教授 (20127658)

研究分担者 中山 秀喜  国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助手 (10370115)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード核酸 / 酵素 / 生体分子 / 発現制御 / バイオテクノロジー
研究概要

転写の分子装置は、DNA情報の読み出しとRNAへの書き出し以外に、多くの調節機構を自立的に持っている。その中で物理現象としても、生体調節機構としても興味深いのは、1分子メモリーを調節機構に用いている点である。申請者は、ここ数年、
1.大腸菌RNAポリメラーゼ・プロモーター複合体が、安定な二つのコンフォーメションを持ち、一方のみが意味のあるRNAを合成し、他方はプロモーターにアレストされる。
2.両者の量比や両者間の可逆性はプロモーター配列で決定され、さらに転写因子によって変化し、転写開始の調節機構となっており、
3.このアレスト現象は広範囲のプロモーターで見られ、大腸菌の中で実際に働いており、
4.この分子メモリーの内容には、RNAポリメラーゼとプロモーターとの位置のずれを含む、
ことを証明してきた。
この研究の第一の目的は、この調節機構が、長年探されてきた、バクテリアにおける転写とDNA修復とのミッシングリンクかどうかを検証することにある。
15年度では、本来不活性なコンフォーメーションを形成しない、T7A1プロモーターを持つDNAに、UV光を照射してシクロブタンを形成し、そこからの転写と不活性なコンフォーメーションの形成を観測した。UV光を照射したDNAでは、転写開始の阻害がかかり、不活性なコンフォーメーションが増加していることがわかった。つまり、シクロブタン形成、転写開始阻害、不活性なコンフォーメーションの増加の間に因果関係がある可能性がしめされた。
次年度は、プロモーターのどの位置のシクロブタンが不活性なコンフォーメーション形成を促進するのかを決定する予定である。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shimamoto, N.: "Movements of RNA polymerase along DNA"Methods Enzymology. 371. 50-70 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 嶋本伸雄: "分子生物学・免疫学キーワード辞典 第2版(リボ核酸、RNAポリメラーゼ、転写開始、エロンゲーション(転写の)、メッセンジャーRNA)"医学書院. 1035 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 嶋本伸雄: "ナノバイオマシン創製のための技術及び市場性に関する調査研究"バイオインダストリー協会調査委員会(嶋本伸雄委員長). 250 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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