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金属錯体ユニットの合理的組み替えとキラリティーの自在制御

研究課題

研究課題/領域番号 15036238
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関大阪大学

研究代表者

今野 巧  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50201497)

研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード硫黄架橋多核錯体 / キラリティー / 錯体配位子 / チオレート型配位子 / ロジウム(III)錯体 / パラジウム(II)イオン / コバルト(III)錯体 / 不斉集合体
研究概要

単核錯体中にチオラト基を導入し、これを金属イオンと反応させることにより、単核錯体がある規則性をもって集合した硫黄架橋多核錯体の形成が期待される。この際、単核錯体としてキラリティーを有するものを用いれば、多数のキラル中心により構成される不斉分子集合体の構築も可能となり、同時に高次構造化に伴う不斉認識も期待される。本研究では、キラリティー(Δ/Λ)をもつ八面体型のトリス(チオラト)、ビス(チオラト)、およびモノ(チオラト)コバルト(III)単核錯体と金属イオンとの反応を主に行い、複数のキラル八面体ユニットが集合した金属化合物群の構築、およびそのキラル骨格構造の精密制御を目指した。
その結果、二種のチオレート配位子をもつトリス(チオラト)型コバルト(III)単核ユニットを構成単位とする新種の硫黄架橋Co^<III>Ni^<II>Co^<III>錯体の合成に成功するとともに、この錯体中のNI^<II>イオンをPd^<II>イオンに置換することにも成功した。これらの錯体中において、Co^<III>ユニットは選択的にmer(S)配置を取り、さらにホモキラル構造をとることも判明した。これらの金属イオンとの反応とともに、これまで研究例のないプロトンとの反応についても、トリス(チオラト)ロジウム(III)錯体を用いて検討した。その結果、前例のない三重チオールーチオレート結合を見いだし、新たな結合による錯体ユニットの集合化の可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 今野, 羽石, 廣津, 山口, 伊藤, 吉村: "The First Triple Thiol-thiolate Hydrogen Bond versus Triple Diselenide Bond That Bridges Two Metal Centers"Journal of the American Chemistry. 125・31. 9244-9245 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 廣津, 遠藤, 吉村, 今野: "A New Class of S-Bridged Co^<III>MCo^<III> (M=Ni^<II>,Pd^<II>) Trinuclear Complexes with Mixed Aliphatic and Aromatic Thiolate Ligands"Bulletin of the Chemical Society of Japan. 76・6. 1215-1221 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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