研究課題/領域番号 |
15036258
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
神川 憲 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (40316021)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | アレーンクロム錯体 / アレーンルテニウム錯体 / 金属配位子 / 面不斉 |
研究概要 |
我々は(アレーン)クロム錯体の面不斉を利用した立体選択的クロスカップリング反応を用いて、同一の面不斉源からアトロプ異性体の両エナンチオマーを作り分けることに成功している。即ち、光学活性クロム錯体とオルトメチルフェニルホウ酸とをMeOH中、75℃でカップリング反応を行うとSyn体のビアリール誘導体が得られ、このSyn体をxylene中で加熱還流を行うことにより、軸異性化が進行しAnti体が得られることを報告している。したがって、この両ジアステレオマーからそれぞれRおよびSの軸不斉を有するビアリール体を作り分けることができる。このような方法論を利用して、我々は軸不斉の立体化学のみが異なるコルペンスアミンA及びBのような生物活性天然有機化合物の合成研究を行ってきた。ところが、この合成研究の過程において、カップリング反応により得られたSyn体を軸異性化を経てAnti体へと変換し、コルペンスアミンBを合成しようとした際に、予想していた軸異性化が起こらず、クロムトリカルボニル基が反対の芳香環面に再配位することがわかった。そこで、このような例のない面不斉が反転するという現象に興味を持ち、検討を行なった。その結果、クロム錯体側の置換基がアルキル基や、sp^2炭素を有し、立体的に小さいアルデヒドなどの場合には軸異性化が進行するのに対し、sp^3炭素を有しベンジル位を有する置換基の場合にはクロムトリカルボニ基が反対の芳香環面に再配位し、面不斉反転することがわかった。
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