研究課題/領域番号 |
15036267
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
川口 博之 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (20262850)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 金属錯体 / フェノキシド配位子 / 小分子活性化 |
研究概要 |
反応過程での配位子の不均化の防止、配位不飽和種の創出および分子認識能の付与を目指し、新規配位子としてメチレン鎖架橋のフェノール3量体(L)を設計・合成し、錯体合成を行った。本年度は、前周期遷移金属であるチタンおよびニオブを対象に研究を行った。中心金属としてタンタルを用いて、ヒドリド試薬と反応させると、配位子のCH活性化反応を伴い、3つのヒドリド配位子が架橋したタンタル(V)2核錯体が生成しすることを見いだした。この錯体は熱的に不安定であり、フェノキシド部位の炭素-酸素結合切断を起こし、オキソ架橋錯体へと変化することを見いだした。また、このヒドリド-タンタル(V)2核錯体が溶液中で低原子価タンタル錯体の前駆体になることをNMRおよび反応性の研究から明らかにした。現在、鎖状フェノール3量体を配位子として利用しているが、フェノール骨格を基盤としたtripod型3座配位子、およびハイブリット型配位子を新規配位子として設計・合成し、金属との錯形成を検討中である。
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