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銀河面サーベイ観測にもとづくブラックホール候補天体の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15037201
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関岩手大学

研究代表者

山内 茂雄  岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (60260410)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードX線 / X線スペクトル / ブラックホール連星系 / 銀河面サーベイ観測
研究概要

ぎんが衛星を用いた銀河面サーベイ観測のデータを解析し、ブラックホール候補天体の探査を行った。その結果、じょうぎ座の方向に柔らかいX線スペクトルをもつ天体を発見した。X線カタログと照合したが、本研究で求めた誤差領域は大きいため、明確な対応天体は特定できなかった。新天体である可能性が高い。同じ領域はぎんが衛星で複数回観測を行っているが、この天体が検出できたのは1988年4月のみである。またアメリカのRXTE衛星の銀河面サーベイ観測でも対応する天体はみられない。これらのことから、トランジェント天体であると結論した。X線スペクトルは、ブラックホール天体がハイステートの時期に見せるX線スペクトルと同様の温度が600万度の降着円盤からの放射モデルでよく説明できる。X線スペクトルの特徴、トランジェント天体であることはブラックホール候補天体のもつ性質と矛盾しないことがわかった。この結果については論文にまとめ、投稿した。
銀河円盤領域にはたくさんのX線天体が存在する。銀河中心方向に見つかったトランジェント天体は、存在する位置とX線スペクトルのおおよその形から考えて、小質量星と中性子星との連星系である可能性が高い。そのX線スペクトルをこの種類の天体で適用される降着円盤からと中性子星表面からの放射のモデルで合わせてみると、降着円盤からの放射の温度は典型的な値に比べ高くなることがわかった。これはブラックホール候補天体のvery high stateにおける傾向とよく似ている。ブラックホール候補天体の場合と同じような高温のプラズマによるコンプトン散乱の効果も考慮し、スペクトル解析を行った。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] An Ultrasoft Transient X-Ray Source near the Galactic Bulge Region2004

    • 著者名/発表者名
      Yamauchi, S., Nakamura, E.
    • 雑誌名

      Publications of the Astronomical Society of Japan 56

      ページ: 803-808

    • NAID

      10023932501

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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