• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

赤外・可視映像解析による噴煙の時間変動と噴火発生場の応答時間に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15038204
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関京都大学 (2004)
東京大学 (2003)

研究代表者

鍵山 恒臣  京都大学, 理学研究科, 教授 (50126025)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード火山噴煙 / 時間変動 / 赤外映像 / 火山噴火 / 諏訪之瀬島 / 浅間山
研究概要

火山の噴煙にある種の時間変動が存在することは,ずっと以前から認識されていたが,十分な検討は行われてこなかった.本研究者らは,有珠山2000年噴火において,西山火口の噴煙について,赤外および可視の映像を解析することで,基本周期10数秒の時間変動が存在したことを明らかにした.こうしたある種のリズムが,他の多くの火山の噴煙においても普遍的に存在するものであるのか,火山活動の状態に応じて変化するものであるのかを明らかにするために,できるだけ多くの火山において,映像を取得し,解析を試みることとした.平成15年度の諏訪之瀬島に続き,今年度は,浅間山の噴煙について検討した.
浅間山は,2003年4月にごく微弱な噴火を行った後静穏を保っていたが,2004年9月1日に中規模の噴火を行い,9月15日から17日にかけて連続微噴活動を行った.これらの期間について,赤外映像を収録し,解析を行った結果,浅間山は長期的には,2004年4月以降噴気活動が高まりを見せ,7月25日に異常噴気活動を行ったあと,噴火活動に至ったことがわかった.また,短期的変動に関しては,連続微噴活動の初期段階であった9月16日04時ころには,周期7分程度の基本周期を持つスペクトルが見られたが,時間とともに短周期側に移動し,午前07時頃には周期2分程度になった.このような変化が定量的に捉えられたのは世界でも初めてである.こうした変化がおきた理由は,明らかではないが,たとえば,火道内をマグマが上昇することによって火道の長さが短くなり,共鳴周期が短周期側にシフトすることが定性的には可能である.9月16日の11時頃には,火口底にそれまでなかった溶岩ケーキが確認されており,マグマが火道中をせりあがってきたことを支持している.本研究により,火山の噴煙は時間的に変動しているが,その変動周期は,火山活動の状況,とりわけ気体・液体の混相流となっている火道の長さが重要であることが認識された.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of short-period variation of volcanic plume by infrared-visible image2005

    • 著者名/発表者名
      T.Kagiyama, M.Iguchi
    • 雑誌名

      Abstracts of International workshop on Dynamics of Volcanic Explosion 1

      ページ: 46-46

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Structure of volcano and its implications to volcanic activity2004

    • 著者名/発表者名
      T.Kagiyama
    • 雑誌名

      Indonesian Journal of Physics 15

      ページ: 5-11

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kagiyama: "Water saturated layer beneath volcano and its implications to volcanic activity"Proc.2003 Annual Physics Seminar of Indonesia. 5-6 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Srigutomo W., Kagiyama T: "3-D TDEM modeling and its application in detecting magma and groundwater system in volcanic area"Proc.2003 Annual Physics Seminar of Indonesia. 90-91 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi