研究課題/領域番号 |
15040213
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
細川 暢子 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (00263153)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | N結合型糖鎖 / 糖タンパク質 / 小胞体品質管理 / α-マンノシダーゼ / 小胞体関連分野 / N型糖鎖 / 小胞体マンノシダーゼI / 小胞体関連分解 |
研究概要 |
小胞体で生合成される新生タンパク質の多くは、N結合型糖鎖をもった糖タンパク質で、この糖鎖は小胞体・ゴルジ装置でトリミングや糖鎖付加を受けたのちに、多様な構造をもった糖鎖となって細胞外に提示される。しかしこのような複雑な糖鎖も、小胞体内では比較的単純で均一な糖鎖トリミング・糖の再付加を受けることから、N結合型糖鎖は小胞体内での新生糖タンパク質の品質管理(Quality control)に関しても重要な役割を果たしていると考えられている。新生タンパク質のフォールディングや細胞内輸送とともに、ミスフォールドしたタンパク質の小胞体関連分解(ERAD : ER associated protein degradation)は品質管理機構を担う重要なメカニズムである。私は糖タンパク質のERADを促進する機能をもったマウスタンパク質EDEM (ER degradation enhancing α-mannosidase-like protein)をクローニングしたので、小胞体品質管理機構との関わりを中心に研究を進めている。 本研究期間において、1)EDEMタンパク質は小胞体内でミスフォールドした糖タンパク質に結合し、分解されるまでの間に凝集体を形成するのを阻害するなどの、分子シャペロン様機能を果たしている可能性が考えられること、2)マウスEDEMのホモログタンパク質EDEM3をクローニングし、細胞に過剰発現させると、EDEMと同様、糖タンパク質のERADを促進する機能をもつことを明らかにすることができた。
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