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中世考古学のための日本中世・近世初期の文献研究

研究課題

研究課題/領域番号 15068205
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関新潟大学

研究代表者

矢田 俊文  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (40200521)

研究分担者 原 直史  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (70270931)
堀 健彦  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (80313493)
浅倉 有子 (朝倉 有子)  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70167881)
仁木 宏  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90222182)
研究期間 (年度) 2003 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード日本史 / 中世考古学 / 中世史 / 近世初期 / 文献 / 物資流通 / 城館
研究概要

(1)中世古文書学的研究では商家文書論はないので、文献からみても遺物・遺跡からみても間違いなく集散地遺跡であることが明らかな近世の遺跡の検討、中世の集散地と明確に認定できる遺物・遺跡の検討が重要であることを明確にした。検討すべき追跡の事例としては、橋(百間川米田遺跡)・碇(元島遺跡、高松城跡<(西の丸町地区)>・土蔵(〓列建物)・荷揚げ場(礫敷遺構:高松城跡<西の丸町地区>)等がある。
(2)財産の保管機能をもつ建物には塗籠と呼ばれる建物があった。中世の塗籠と呼ばれた建物は、倉と同じ機能をもち、さらに火事や盗難に強く、壁に塗籠が施された土蔵であったことを明らかにした。また、「堂」もその多義的な機能の一つに貯蔵があったことをあきらかにした。
(3)売券に土蔵が屋とともに記されることがあり、土地のみの売買価格の倍程度の値が付けられていることを明らかにした。また、文書や説話集などから、規模は3間が多く、屋があり後園をはさんで土蔵が立地していた状況を復元することができた。
(4)土蔵と櫓を区別して研究をしない方がよい。大内氏館のように平地のシロにも土蔵はあった。シロの〓列建物である櫓は土蔵と同様の機能を持つものとして理解すべきことを明確にした。
(5)東日本では現時点では〓列建物の報告例がない。しかし、戦国期権力は、土蔵を作り、鉄砲の玉薬や黄金を収納していたことから、16世紀後半には、東日本のシロに土蔵があったので、東日本に土蔵造りの建物がなかったとは考えにくい。現在西日本で出土している土蔵は、〓列建物のなかから選択された遺跡であり、東日本で〓列建物が出土しないことと土蔵が存在しないことは同じ問題ではない。中世東日本の土蔵の問題は独自に考えなければならないことを明確にした。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (25件)

すべて 2007 2006 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (15件) 図書 (4件) 文献書誌 (6件)

  • [雑誌論文] 三輪長泰『改正越後国佐渡国全図並付録』について2007

    • 著者名/発表者名
      堀 健彦
    • 雑誌名

      資料学研究 4

      ページ: 1-19

    • NAID

      120006738961

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本のなかの京都-政治、経済、域と「首都」-2007

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 雑誌名

      平安京-京都 都市図と都市構造(金田章裕編)

      ページ: 183-196

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 土蔵・〓列建物研究の意義- 学融合研究の視点から-2006

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 雑誌名

      中世考古学文献研究会会報 7

      ページ: 1-4

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 戦国期の信濃・越後・甲斐2006

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 雑誌名

      武田氏研究 34

      ページ: 1-15

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 天保期における抜荷問題と新潟・蝦夷地2006

    • 著者名/発表者名
      浅倉有子
    • 雑誌名

      列島史の南と北(近世地域史フォーラム)(菊池勇夫他編) 第1巻

      ページ: 140-162

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 日本のなかの京都-政治、経済、域と「首都」-2006

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 雑誌名

      中世都市史研究 12

      ページ: 9-25

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 考古学のための文書解説 近世初期の城の蔵2006

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 雑誌名

      中世考古学文献研究会会報 6

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 会津盆地の歴史地理環境-会津と越後のつながりに注目して-2005

    • 著者名/発表者名
      堀 健彦
    • 雑誌名

      中世考古学文献研究会会報 5

      ページ: 1-3

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 新潟県中越地震被災地の文化遺産とその救出2005

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 雑誌名

      遺跡学研究 2

      ページ: 44-49

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 中世集散地(遺跡)における職人集団の社会構造2005

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 雑誌名

      中世考古学文献研究会会報 4

      ページ: 17-20

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 中世の自然と人間2004

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 雑誌名

      日本史講座 4

      ページ: 283-304

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 文献史学における学融合の可能性2004

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 雑誌名

      中世総合資料学の可能性

      ページ: 56-73

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 考古学のための御伽草子・猿の草子解説首都物資流通圏2004

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 雑誌名

      中世考古学文献研究会会報 2

      ページ: 1-2

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 史料紹介-大名道具帳2004

    • 著者名/発表者名
      原 直史
    • 雑誌名

      中世考古学文献研究会会報 2

      ページ: 11-27

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 近世都市の成立2004

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 雑誌名

      日本史講座 5

      ページ: 197-228

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 中世の城館と集散地2005

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      高志書院
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 日本海域歴史大系 第3巻 中世2005

    • 著者名/発表者名
      矢田俊文
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      清文堂
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 京都 乙訓・西岡の戦国時代と物集女城2005

    • 著者名/発表者名
      仁木 宏
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      文理閣
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 中世瀬戸内の流通と交流2005

    • 著者名/発表者名
      柴垣勇夫
    • 総ページ数
      314
    • 出版者
      塙書房
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [文献書誌] 矢田俊文: "戦禍・災害と人々の生活"戦国の地域国家(日本の時代史12)(有光友学編). 289-316 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 矢田俊文: "考古学のための上野国長楽寺永禄日記解説 山小屋"中世考古学文献研究会会報. 1号. 17-18 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 矢田俊文: "考古学のための上野国長楽寺永禄日記解説 建盞・天目"中世考古学文献研究会会報. 1号. 16-17 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 仁木 宏: "戦国富松都市論-尼崎市富松城・富松集落の研究-"地域史研究. 33巻1号. 2-34 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 仁木 宏: "戦国期摂河泉都市のオリジナリティ-多核都市の「克服」と流通ネットワーク-"ヒストリア. 186号. 48-57 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 仁木 宏: "戦国時代、村と町のかたち"山川出版社. 110 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

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