配分額 *注記 |
38,600千円 (直接経費: 38,600千円)
2006年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2005年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2004年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2003年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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研究概要 |
現地調査として,モンゴルアウラガ宮殿址発掘調査、ロシア沿海地方金・東夏代城郭測量・測定調査、中国内蒙古契丹都城関連遺跡・資料調査を継続した。アウラガ宮殿では都市部を調査し、新たな祭祀遺構を確認した。ロシアでは、遺跡地理情報の取得を沿海地方中南部において行い、平地城址であるマイスコエ城址の測量,マリヤノフカ城址などの位置データを得た。GPS等の器材による大規模遺跡調査法に関して、スタティック測量法などの試行による精度の改善などの改良を行った。中国における契丹遺跡調査では、遺跡の地理情報取得、詳細地形の確認,碑文調査を行った。中国・ロシアの遺跡に関しては、文献資料・古地図に加え,衛星画像情報による確認を行い,位置情報データベースを作成した。さらにそのデータを利用して,GIS用のデータへ変換した。また,収集した等からデータの抽出を行った。これまで収集したロシア・中国の城郭の図を,現地で得た位置情報・詳細情報を用いて修正し,世界座標に準じた図面を作成した。出土官印データベースの資料収集・修正・位置情報添付を行い,グローバルベース公開用の資料を完成させ,同時に同資料のGISデータへの変換も行った。これにより以上のデータを,北東アジア中世遺跡GISの基礎データとした。特に,金・東夏代の城郭については,GISを利用し分布・地形・水系等との地理データによる分析を開始した。 生産流通研究では、ロシアを中心に,出土種子,動物遺存体のデータを収集した。この他にB01--1班と協力し古地磁気編年開発のためのデータをシャイガ城址で実施した。資料等の手法を現場で応用した。土器編年研究に関してはパクロフカ文化陶質土器と渤海土器比較・編年作業を進めた。 また、金・東夏代城址の3DCG復元のため、シャイガ城址の現地視察と遺構確認を行い,その結果を基にこれまでの不明部分の修正を行った。HPの運営を継続し,研究成果を公開した。
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