研究課題/領域番号 |
15069202
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
玉浦 裕 東京工業大学, 炭素循環エネルギー研究センター, 教授 (00108185)
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研究分担者 |
伊原 学 東京工業大学, 炭素循環エネルギー研究センター, 助教授 (90270884)
金子 宏 東京工業大学, 理学部, 助手 (90323774)
長谷川 紀子 東京工業大学, 炭素循環エネルギー研究センター, 助手 (30361801)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 安全管理システム / 自主管理システム / リスクマネジメントシステム / バランスシート / 暴露量データ / 化学物質放散量 / 教育プログラム / 実践教育手法 / 実験室内放散量 / 有機溶剤 / 健康安全管理 / リスク管理 / 作業条件 / 労働安全衛生マネジメントシステム / PDCAサイクル / 精神構造教育 / 有機則,特化則 / 作業環境測定 / 化学物質管理システム / 化学分析データ / リスクコミュニケーション |
研究概要 |
継続性と発展性を備えた大学の研究現場における安全管理システムに組み込まれた「環境安全教育プログラム」を開発することを目的とし、環境安全学の実践手法に基づく教育プログラムについて検討した。また実践教育の効果を実際の東京工業大学での環境安全教育科目において実施した。さらに、大学研究室現場における環境安全の自主管理システムの構築について検討するため、東京工業大学の研究室をモデル指定し、環境と研究の両面からリスクマネジメントシステムの実施を行った。さらに、研究室現場での暴露量データが不足している現状および作業内容と作業条件が実験中にさまざまに変化する状況では、環境安全教育プログラムを具体化できないという課題、また、実験室内への有機溶剤の放散量そのものが不明であるという課題があったことから、PRTR制度に基づく東工大の化学物質の使用量、移動量、排出量を化学物質廃棄物の化学分析データをベースに詳細なバランスシートを作成し、それを解析することにより実験室内放散量が推定できることを明らかにした。また、暴露量の測定を様々な実験形態について、「各研究室で通常の実験作業において有機溶剤を使用したときにどの程度暴露するか」を現状として把握し、その結果に基づいて、健康安全管理やリスク管理を検討し、東工大全ての部局においてトータル93ケースで作業条件と作業内容に関連した暴露量データを測定した。これらの結果から、 (1)大学の実験研究室内への化学物質気散量の推定が可能である。 (2)化学物質気散量の数値が一定レベル以上の研究室で重点的に作業条件とリスク管理を徹底する。 (3)大学側が行う研究室への化学物質管理や指導が合理的にできる、 という大学研究現場での「教育プログラム」として実際的な数値データによる実践教育手法を導くことに成功した。
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