| 研究分担者 |
星 博昭 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60128395)
原 武史 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10283285)
周 向栄 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00359738)
佐井 篤儀 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50178464)
兼松 雅之 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (40252134)
松原 友子 名古屋文理大学, 情報文化部, 助教授 (30279963)
福岡 大輔 岐阜工業高等専門学校, 助手 (60321436)
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| 配分額 *注記 |
56,000千円 (直接経費: 56,000千円)
2006年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2005年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2004年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
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| 研究概要 |
本研究では,人体の正常な解剖学構造の理解に基づき異常を検出する新しいタイプのCADシステムの開発方針を提案し,計算機による人体の解剖学的な構造を自動で認識する手順の開発を中心に研究を行った.以下の研究成果を得た.(1)大規模症例の高精度な体幹部CT画像データベースを構築した.また, CT画像,撮影パラメータ,患者情報,診断レポート,および実験結果を含むすべての情報を電子化し,計算機で容易に検索ができるように構築した.(2)人体の解剖学的構造の自動認識手順を開発し, 332症例の体幹部CT画像に適用した結果,約70%の症例に対して,人体の大まかな構造(皮膚,皮下脂肪,筋肉,骨格,内臓脂肪,肺野,気管,縦隔,横隔膜,肝臓など)の完全自動抽出に成功した.また,肺野については,肺葉構造まで自動的に認識する手順を開発し,良好な結果が得られていることを共同研究の医師が確認した.(3)人体の体幹部モデルの構築を試みた.特定の臓器(肝臓,乳腺,筋肉)に対して,濃度・位置における臓器領域の尤度画像の生成法を提案した.生成された尤度画像は臓器の自動抽出と病変の判断に有用な情報が提供できると確認した.さらに,年齢毎に女性の乳腺組織量を測定し,乳腺の正常モデルを構築する研究に発展させた.これにより, CT画像から自動的に乳腺組織量を計測し,正常モデルとの比較によって乳がんの発生率の予測(リスク評価)への展開が期待される.(4)正常構造解析の成果の応用例として,腹部と頭部領域の救急画像における出血領域の抽出へ適用し,良好な結果を確認した.
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