研究課題/領域番号 |
15081211
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
矢田 俊彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60166527)
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研究分担者 |
中田 正範 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10305120)
出崎 克也 自治医科大学, 医学部, 講師 (90337329)
前島 裕子 自治医科大学, 医学部, 助教 (40438669)
鳥谷 真佐子 自治医科大学, 医学部, COEポストドクター (90420819)
尾仲 達史 自治医科大学, 医学部, 助教授 (90177254)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
38,400千円 (直接経費: 38,400千円)
2007年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2006年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2005年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2004年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2003年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 内臓脂肪 / レプチン / レジスチン / 脂肪酸 / HMG CoA還元酵素阻害剤 / インスリン / GKラット / 過食 / 摂食 / グレリン / NPYニューロン / Nesfatin-1 / カンナビノイド / 内臓脂肪蓄積 / 脂肪細胞分化 / 膵島 / インスリン抵抗性 / GPR40 / インスリン分泌 / カルシウム / 脂肪細胞 / 血小板凝集 / 摂食中枢 / オレキシン / PACAP / 肥満 / オレイン酸 / 膵β細胞 / ホスホリパーゼC |
研究概要 |
1.レプチンによる摂食・代謝中枢の制御 ラット視床下部弓状核NPYニューロンは、脂肪レプチンと胃グレリンにより相反性に制御され、その相互作用はレプチンのPI3K-PDE3とグレリンのcAMPシグナル伝達の拮抗による。 2.レジスチンの膵島作用 アディポカインのレジスチンを、アデノウイルスを用いてマウス骨格筋に過剰発現させると、肥満を伴わない全身のインスリン抵抗性が誘導される。さらに、膵島でインスリン抵抗性が惹起され、その結果グルコース誘発インスリン分泌が低下し、膵島機能障害を起す。 3.脂肪酸による膵島機能の制御 遊離脂肪酸のオレイン酸は、ラット膵β細胞の膜受容体GPR40を活性化し、PLC・L型Ca^<2+>チャネルを介したCa^<2+>流入、細胞内Ca^<2+>増加によりグルコース誘発インスリン分泌を促進する。一方、オレイン酸はα細胞内[Ca^<2+>]i増加を介してグルカゴン分泌も起し、これはGPR40を介さず、小胞休Ca^<2+>遊離とCa^<2+>流入による。これらの反応は、内臓肥満に伴う高インスリン血症、グルカゴン分泌亢進に関与すると推察される。 4.スタチンの脂肪細胞への作用 高コレステロール血症治療薬HMG CoA還元酵素阻害剤の中で、アトルバスタチンは、3T3-L1脂肪細胞のGlut4レベルを低下させ、グルコース取り込みを低下させ、また、3T3-L1細胞の分化・成熟を抑制する。2型糖尿病NSYマウスにアトルバスタチンを与えると脂肪細胞Glut4発現を抑制し、インスリン抵抗性を増加させ、耐糖能を悪化させる。 5.非肥満GKラットの内臓脂肪蓄積、過食、NPYニューロンの亢進 2型糖尿病GKラットは6-14週に内臓脂肪蓄積と過食を呈する。高血糖と併せてメタボリックシンドロームモデルとなる。GKラットの糖尿病性過食は<内臓脂肪蓄積-中枢レプチン抵抗性-NPYニューロン亢進-過食>の悪循環による。
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