研究課題/領域番号 |
15082202
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小澤 瀞司 (小沢 瀞司) 群馬大学, 理事・副学長 (40049044)
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研究分担者 |
都筑 馨介 (都築 馨介) 群馬大学大学院, 医学系研究科, 准教授 (60222139)
飯野 昌枝 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20008329)
石崎 泰樹 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90183003)
平井 宏和 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70291086)
石内 勝吾 群馬大学, 医学部, 講師 (10312878)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
64,000千円 (直接経費: 64,000千円)
2007年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2006年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2005年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2004年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2003年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
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キーワード | グリア / AMPA受容体 / グルタミン酸トランスポーター / グリアーニューロン機能連関 / 小脳ベルクマングリア / プルキンエ細胞 / 興奮性シナプス後電流 / トランスポーター電流 / グルタミン酸作動性シナプス / ベルクマングリア / Gfa2プロモーター / プリキンエ細胞 / 興奮性シナプス伝達 / 登上線維 / 小脳プルキンエ細胞 / GLAST / GLT-1 / 小脳皮質 / 海馬 / GluR2 / 突起伸展 / 痙攣 / スライスパッチクランプ / TBOA / グルタミン酸貯留 |
研究概要 |
本研究の目的は、グリア細胞のもつAMPA受容体及びグルタミン酸トランスポーターの役割を解析し、興奮性シナプスにおけるグリアーニューロン機能連関の実態を解明することである。研究成果は以下の通りである。 1.グリア系細胞におけるカルシウム透過性AMPA受容体の機能に関する研究 (1)小脳のベルクマングリア(Bergmann glia; BG)にGluR2サブユニットを選択的に発現させるためにマウスのグリア線維酸性タンパク質Gfa2プロモーターを単離し、これを用いてトランスジェニックマウスの作出を試みた。しかし、十分量のGluR2の発現を得ることができなかった。一方、Gfa2-GFPをレンチウイルスベクターに組込み、マウスまたは幼弱ラット小脳に注入して、GFPを安定に発現させる方法を確立したので、今後は、短縮型Gfa2、GluR2、GFP遺伝子を組込んだレンチウイルスベクターを作製し、小脳へのウイルス柱入によるGluR2のBG選択的発現を試みる必要がある。 (2)カルシウム透過性AMPA受容体の活性化が、Aktのリン酸化を介して、グリア系細胞の突起伸展、運動性の亢進をもたらすことを解明し、論文発表した。 2.グルタミン酸トランスポーターの役割分担に関する研究 小脳のグルタミン酸トランスポーターのうち、今まで解明が不十分であったGLT-1及びEAAT4の役割について、それぞれのノックアウトマウスを用いて、プルキンエ細胞(Purkinje cell; PC)の興奮性シナプス後電流及びBGとPCで記録されるグルタミン酸トランスポーター電流の解析を行った。その結果、GLT-1は登上線維刺激の際放出されるグルタミン酸の20-30%の回収に寄与すること、EAAT4はPCのシナプス下膜の外側に漏出するグルタミン酸の回収を介してPCの代謝調節型グルタミン酸受容体の活性化を制御することを明らかにした。
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