研究課題/領域番号 |
15082204
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中西 博 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (20155774)
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研究分担者 |
武 洲 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (10420598)
田中 嘉孝 九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (20217095)
門司 晃 九州大学, 医学部附属病院, 助手 (00294942)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
61,400千円 (直接経費: 61,400千円)
2007年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2006年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2005年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2004年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2003年度: 12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
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キーワード | ミクログリア / グルタミン酸 / 神経伝達 / synaptic stripping / ATP / 培養上清 / dendritic beading / パッチクランプ / カイニン酸受容体 / 細胞周期 / リアルタイムRT-PCR / GluR / 脳虚血 / 海馬CA1野ニューロン / NMDA受容体 / グリシン結合部位 / HPLC / グリシン / パッチクランプ法 / 長期増強 |
研究概要 |
交付申請書の研究実施計画に沿って今年度は以下の2点についての解析を行った。 (1)Synaptic strippingによりミクログリアがグルタミン酸を介した神経伝達を遮断する可能性の検討 ミクログリアは偽足をシナプス間隙に差し込むことによりシナプス終末部を軸索損傷ニューロの表面から引き離し(synaptic stripping)、神経伝達を遮断することが示唆されているが不明な点も多い。ラット迷走神経背側運動(DMV)ニューロンの興奮性シナプス電流頻度は軸索切断2日目より有意に減少した。シナプス電流頻度の減少はミクログリアに取り囲まれていないDMVニューロンでも認められた。また、減少したシナプス電流頻度は高K^+刺激ならびにP2受容体拮抗剤PPADSは減少したシナプス電流頻度を回復させた。一方、機械的に単離したラットDMVニューロンでは軸索切断に伴うシナプス電流頻度の減少は認められなかった。以上の結果より、軸索切断に伴って主にグリア細胞から放出されたATPがグルタミン酸を介した神経伝達を抑制し、ミクログリアの神経伝達への影響は少ないことが示唆された。 (2)ミクログリアの産生する液性因子により誘発させるdendritic beading形成抑制作用 疎水カラムを用いて分画したサンプルではカラムに吸着する分画に活性が認められた。一方、陽イオン交換樹脂カラムを用いて分画したサンプルではカラムに吸着が弱い分画に活性が認められた。疎水カラム及び陽イオン交換樹脂カラムを用いて分画したサンプルに関する実験においてミクログリア培養上清の分画サンプルにNMDAによって誘発されるdendritic beading形成に対する抑制活性が認められており、培養液のみの分画サンプルには活性は全く認められなかった。このことから活性分子は疎水性であることが示唆された。
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