研究課題/領域番号 |
15085202
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
中林 誠一郎 埼玉大学, 理学部, 教授 (70180346)
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研究分担者 |
坂口 浩司 静岡大学, 電子工学研究所, 助教授 (30211931)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
2005年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2004年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2003年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 強磁場 / 表面プラズモン共鳴 / 屈折率 / 水 / ポリチオフェン / 分子導線 / 電気化学 / 原子間力顕微鏡 / 吸着 / 水素結合 / 部分電荷移動 / 化学物理 / 物性実験 / 界面 / 自己組織化単分子膜 / 表面プラズモン / 磁場効果 / 磁気力 / 光物性 / 磁気物性 |
研究概要 |
研究テーマ1;水および水溶液の強磁場下での物性変化(中林)、に関しては、強磁場中で純水の屈折率の上昇を、2つの互いに独立な測定法を用いて測定した。測定は、(1)石英製のセルに純水を入れ、屈折率変化によるレーザー光線の空間的変位を測定する方法、および、(2)金薄膜を用いた表面プラズモン共鳴法を用いた。両者の測定は、定性的には良く一致するものの、定量的には有為な差があった。この差は、金表面に捕獲された吸着水と、バルク水の磁場効果の差と推定された。バルク水の磁場効果は、屈折率変化と同時に、近赤外領域のスペクトル変化としても観測された。吸着水の効果は、金表面の電気化学的に酸化、あるいは、金表面をアルカンチオールの自己組織化単分子膜で修飾すると消失した。この事から、金と水との近距離的な相互作用に界面での磁場効果の原因があると判った。研究テーマ2;チオフェン分子導線成長の磁場制御(坂口)、に関しては、10Tの強磁場をヨウ素-金基板上に形成させたポリチオフェンワイヤ列に印加して、配向変化を調べた。10Tの磁場印加によりポリチオフェンワイヤ列は整列した構造から、分子ワイヤが表面上を動き乱れた構造を取ることがあきらかになった。以上から、研究1.2とも期待される成果に対する達成度は良好と思われる。また、研究1に関しては、表面吸着水の大きな磁場効果の発見、研究2に関しては、表面上に分子ワイヤを1分子レベルで大面積に重合する方法を見つけられたのは予想外の結果であった.
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