研究課題/領域番号 |
15101002
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境技術・環境材料
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研究機関 | 近畿大学 (2004-2007) 島根大学 (2003) |
研究代表者 |
若月 利之 近畿大学, 農学部, 教授 (50127156)
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研究分担者 |
奥村 博司 (奧村 博司) 近畿大学, 農学部, 准教授 (70152436)
松本 真悟 島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (00346371)
武田 育郎 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (60227022)
増永 二之 島根大学, 生物資源科学部, 講師 (10325045)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
113,490千円 (直接経費: 87,300千円、間接経費: 26,190千円)
2007年度: 20,410千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 4,710千円)
2006年度: 20,410千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 4,710千円)
2005年度: 21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
2004年度: 22,100千円 (直接経費: 17,000千円、間接経費: 5,100千円)
2003年度: 29,510千円 (直接経費: 22,700千円、間接経費: 6,810千円)
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キーワード | アフリカの緑の革命 / エコテクノロジー / 水田仮説 / アクションリサーチ / アフリカ型里山 / 土壌生成速度 / 内発的水田開発 / 内陸小低地 / ミレニアムビレッジ / アフリカ型緑の革命 / 持続的水田開発 / ネリカ / ガーナ:ナイジェリア / 集水域生態工学 / 研究と普及の間の死の谷 / 第一回アフリカ稲作会議 / ガーナ森林移行帯 / ナイジェリアサバンナ帯 / 水田の自力開発 / 水田生態工学 / アジアアフリカ集水域 / 集水域方程式 / 水田開発面積の上限値 / ガーナ森林移存帯 / 水田生熊工学 / ハバードブルック集水域 / 有機物腐植化 / 腐植蓄積 / ガーナ / ナイジェリア / 水田の多面的機能 / サバンナ帯 / 劣化集水域 / 生態工学 / 有機物腐植化技術 |
研究概要 |
アフリカの緑の革命は、アジアのようなバイオテクノロジーによるのではなく、生態環境の改良を行うエコテクノロジー(アフリカの生態環境と社会経済に適合する生態工学技術)によってこそ実現するというコンセプトで研究を実施してきた。西アフリカの劣化環境を修復しながら持続可能な集約的食料増産を実現するため、元日本博士留学生達と、ナイジェリアのギニアサバンナ帯とガーナの森林移行帯(人為サバンナ)地域の100-50,000ha規模の複数のアフリカ型里山集水域(内陸小低地集水域)をベンチマークサイトとし、「農民の自助努力によるアフリカ適応型の低地水田の開発技術と水田稲作技術」を、100人規模の現地農民と連携しながら、アクションリサーチ方式で研究開発してきた。 アジアの生態環境と比較すると、アフリカ型里山集水域の低地土壌生成速度や養分供給速度は、アジアの5から10分の1程度であり、数億haと推定されるアフリカ低地の全てが水田適地ではなく、低地の10%(約2000万ha)、低地の中の低地、水田適地の判定が重要になる。水循環量の少なさから来る限界である。本研究による開発方式は、農民の自力を基本とする試行錯誤による小規模開発(アフリカ型里山創造)であり、生態と社会に適合した開発に調整可能であり、新たな環境問題を生じない利点がある。 今後の課題は、我々のアクションリサーチの成果を如何にサブサハラアフリカ全体に普及するかであり、アフリカ的な土地制度を考慮に入れて、より内発的な発展が可能な水田開発域に高める必要がある。この成果は、現在国連が強力に多額の資金を使って実施中の、又、JICA等も支援しているMillennium villages programの成果をかなり先取りし、かつ、農民の自力に重点がある点でより持続性の高い成果であると考えられる。
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