研究課題/領域番号 |
15104005
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 筑波大学 (2005-2007) 名古屋大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
守友 浩 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (00283466)
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研究分担者 |
加藤 健一 理化学研究所, 播磨研究所, 研究員 (90344390)
上岡 隼人 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 助教 (40431671)
高田 昌樹 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60197100)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
114,270千円 (直接経費: 87,900千円、間接経費: 26,370千円)
2007年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2006年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2005年度: 27,430千円 (直接経費: 21,100千円、間接経費: 6,330千円)
2004年度: 24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
2003年度: 38,870千円 (直接経費: 29,900千円、間接経費: 8,970千円)
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キーワード | 光誘起相転移 / 放射光X線 / 遷移金属錯体 / MEM電子分布解析 / 静電ポテンシヤルイメージング / フエムト秒時間分解分光 / 価数制御 / 電子相図 / 時間分解構造解析 / 粉末X線構造解析 / SPring-8 / 時間分解分光 |
研究概要 |
本研究の目的は、時間分解分光等により遷移金属錯体の光誘起現象を探索するとともに、第三世代放射光X線を利用して、構造物性の立場から遷移金属錯体の光誘起現象を明らかにすることである。そのために、偏向電磁石ビームラインでは光照射下での構造解析を行い、アンジュレータービームラインでは時間分解X線回折装置を建設した。主要な研究成果を以下に列挙する。 (1) [Fe(ptz)_6](BF_4)_2において、動的平衡状態(光励起と熱緩和が釣り合った定常状態)の一次相転移を発見した。さらに、この動的相転移の時間発展を詳細に解析し、光誘起された高スピンサイトの化学圧力が重要な役割を担っていることを明らかにした。 (2) [Fe(phen)_2](NCS)_2において、オン/オフスイッチの実現した。さらに、それぞれの状態の電子レベルでの構造解析に成功した。 (3) 層状反強磁性体LaMnO_3にスピン系の光応答を調べ、臨界緩和現象の消失を確認した。 (4) BL40XUビームラインに時間分解X線回折装置を建設した。 (5) RbMn[Fe(CN)_6]の電子レベルの構造解析に成功した。さらに、静電ポテンシャル法により価数状態を明らかにした。 (6) 価数制御されたCo-Feシアノ架橋金属錯体膜を作成し、電子相図を完成した。 (7) フェムト秒時間分解分光により、CT状態の寿命増大効果を発見した。
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